DTI WiMAXは損をする? 契約すべきでない理由をじっくり解説する

WiMAXは家電量販店など実店舗で契約できるプロバイダーとインターネット上のみで契約できるプロバイダー,もしくはどちらでも契約できるプロバイダーの3種類があります。

今ではインターネット上から契約するプロバイダーの利用料金が安く,申し込みも実店舗に足を運ぶことなく24時間できるため,重宝されています。

そんなプロバイダーの1つに,DTI WiMAXがあるわけです。

しかし,DTI WiMAXについて詳しく知らない方や,そもそも聞いたことがないという方もおられると思います。

そこで今回は,DTI WiMAXで契約するメリットと契約前に注意しておくべき点を詳しくお伝えします。

DTI WiMAXはどこが運営している?

DTIというのは,Dream Train Internetの略で,株式会社ドリーム・トレイン・インターネットという会社が運営しています。

個人向けには「DTI」,法人向けには「MeX」という名称でインターネット接続サービスを提供しています。

DTI WiMAXの他にもDTI 光やDTI SIM,VPSレンタルサーバーといったコアなインターネット事業も展開しています。

しかし,あまり知名度は高くないようで,見たり聞いたりしたことがないサービスも数多く存在します。

その他にもTONE MOBILEという格安SIMサービスも手掛けており,こちらは聞いたことがある方もおられるかもしれません。

会社設立は1995年で,新会社というほど新しくはありません。

DTI WiMAXの特徴

DTI WiMAXはこれといった特徴的なキャンペーンは実施していないものの,料金プランは他のプロバイダーより分かりやすくなっているのではないでしょうか。

ここからは,DTI WiMAXの特徴的な部分についてご紹介します。

端末代金が無料

DTI WiMAXではルーター端末の代金が無料になっています。

ルーター端末は最新機種を取り扱っています。

端末代金は通常2万円前後必要になるため,支払いが必要ないのは嬉しいですよね。

ただ,端末代金が必要ないプロバイダーは他にもたくさんあるため,DTI WiMAXだけの特典というわけではありません。

月額料金が一定

DTI WiMAXでは,4ヶ月目以降の月額料金が3,760円固定で変動することはありません。

契約月とその翌月の月額利用料金は無料で,3ヶ月目は2,590円となっています。

月額料金がステップアップ方式で徐々に高くなっていくプロバイダーがある中,一定料金を維持するのは高評価ポイントです。

月額料金が4,000円を下回っていることから安く感じますが,その他に特典があるわけではありませんので,実際にはそこまでお得ではありません。

通信品質はUQ WiMAXと違いなし

通信速度や容量などの通信品質はUQ WiMAXと同じで,差はありません。

理由は簡単で,WiMAX提供元のUQコミュニケーションズが,一括してサービスを供給しているためです。

契約はDTI WiMAXと行うことになりますが,回線の提供はUQコミュニケーションズということになるのです。

そのため,単純に安いプロバイダーを選べば,通信品質はそのままで安く利用できます。

工事不要で時間指定受け取り可能

WiMAXはどのプロバイダーと契約しても,ネット開通前に工事を行う必要はありません。

ルーター端末が手元に届けば,面倒なセットアップは必要なく,即日利用を開始できます。

DTI WiMAXではルーター端末の受け取り時間帯を指定して発送してもらうことができ,WiMAXプロバイダーの中では珍しいサービスです。

ただ,DTI WiMAXは申込日後にすぐ発送する即日発送サービスには対応していないため,端末の到着は早くても3日目以降になります。

WiMAXは契約してからすぐに利用できることを売りにしていることから,時間帯指定サービスよりも即日発送に対応してほしかったですね。

契約前のチェックポイント

ここまでは,DTI WiMAXの特徴についてお伝えしてきましたが,いかがでしたか。

あまり独自性のあるサービスを提供していないように感じてしまうのは,私だけでしょうか。

ここからは,契約前に確認しておくべき点について,ご説明します。

契約期間は3年

DTI WiMAXでは最低限利用しなければならない期間が3年に設定されています。

最低利用期間内に解約する場合は,解約違約金が発生します。

短期解約は違約金が高額になってしまいますので,なるべく長期での利用をおすすめします。

具体的には,契約12ヶ月目までは19,000円,24ヶ月目までは14,000円,25ヶ月目以降は9,500円の違約金が必要になります。

更新月はいつ?

更新月は,38ヶ月目(契約月を1ヶ月目とする)です。

この更新月に解約すれば,違約金が発生することはありません。

解約は,更新月前月の26日から更新月25日までの間に申請することで,更新月での解約が可能です。

ただ,更新月を逃してしまうと契約の自動更新により,さらに3年利用しなければならなくなります。

割引適用は特定のクレジットカード払いのみ

先程ご紹介した「DTI WiMAXの特徴」には記載していませんでしたが,一部割引が受けられるプログラムが用意されています。

その内容とは,NTTグループが発行しているクレジットカードを利用した場合に1年間500円引きになるというものです。

1年間ずっと月額料金が500円OFFになるわけですからとてもお得なのですが,NTTグループのクレジットカードは知名度が低く,知っている方もほとんどおられないと思います。

そのため,このプログラムが利用できる前提で契約を検討されるのはおすすめしません。

また,WiMAXの支払いのためにわざわざ新規でクレジットカードを作るぐらいなら,別のプロバイダーでもっと安く利用できるところを探すべきです。

SIMカードの返却が必要

DTI WiMAXでは解約申請すると,解約月の末日までインターネット通信が利用できます。

解約月の翌月になれば,その所有しているSIMカードでは通信できなくなるわけですが,解約後はSIMカードをルーター端末から取り出し,速やかに普通郵便で佐賀県のカスタマーサービスセンターへ送り返す必要があるとの記載がヘルプページにあります。

このような場合,SIMカードの所有権は契約者ではなくプロバイダー側になっていますので,SIMカードの返却を忘れたり,誤って破棄してしまったりすると,損害賠償請求の対象になることがあります。

なお,ルーター端末の返却は不要です。

お得に利用できるプログラムはまったく用意されていない

ここまで,DTI WiMAXについて詳しく解説してきました。

正直なところ,ほとんど魅力を感じないプロバイダーだといえます。

特に,毎月500円の割引プログラムはNTTグループのクレジットカードを作らせることが目的なのではと考えてしまいます。

また,解約後にはSIMカードの返却が必要であることから,契約するにはリスクが高いプロバイダーです。

ちなみに,他のプロバイダーでSIMカード返却が必要なところはほとんどありません。

WiMAXではDTI WiMAXよりお得に契約できる「GMO とくとくBB」や「BIGLOBE」,「Broad WiMAX」がありますので,他のプロバイダーと比較してからお申し込みください。

最後にこの記事がご覧いただいている皆様の知識の一部になれば幸いです。

 

GMO とくとくBB

とくとくBBは,インターネット関連業を幅広く手掛けるGMO社によって運営されているプロバイダー。最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しており,ルーター端末代金は無料。

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Broad WiMAX

Broad WiMAXは,月額料金が安いので余分な出費を抑えられる。一部の地域で店舗受け取りサービスが利用でき,最短当日から使い始められる。他社回線からの乗り換えで違約金を負担してもらえるのも魅力的。

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カシモWiMAX

カシモWiMAXは毎月利用料金が割引され,3年目も安く利用できる。ルーター端末は最新機種の取り扱いがあり安心である。使い方がわからないときは電話1本で手厚いサポートが受けられる点も高評価。

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BIGLOBE

BIGLOBEは最低利用期間が1年で短いため,気軽に試すことができる。ルーター端末ありのプランを契約すると,15,000円のキャッシュバックが受けられる。口座振替決済に対応しており,利用しやすい。

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SPACE Wi-Fi

SPACE Wi-Fiはレンタル型サービスで,契約期間に縛りがない。月単位で契約でき,出張や旅行時に重宝する。事務手数料や端末代金などの初期費用や違約金は一切必要なく,手軽に利用できるのが特徴である。

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