WiMAXは気軽に持ち運んでその場で利用できるイメージが強いと思います。
実際にWiMAXのモバイル型ルーターはバッテリーを搭載していて手のひらサイズであるため,手軽に移動させることができます。
こんなWiMAXですが,自宅のホームルーターとして使うことはできるのでしょうか。
今回はなぜホームルーター代わりにWiMAXが最適なのか,お伝えします。
目次
WiMAXはホームルーターとして使えるの?
そもそも,WiMAX自体がホームルーター代わりに使えるのか,という疑問が湧いてきますよね。
でも結論から言えば,ホームルーターとしてぴったりなのがWiMAXなのです。
WiMAXでは,モバイル型と据え置き型の2種類のルーターが販売されています。
ほとんどの方は持ち運び可能なモバイル型ルーターを選択されると思うのですが,実は据え置き型ルーターも案外人気なのです。
据え置き型ルーターはモバイル型と比較してメリットが少ないように感じますが,そんなことはありません。
据え置き型の場合はバッテリーを内蔵していないためコンセントから電源をとる必要がありますが,その分動作が不安定になりにくい傾向にあります。
モバイル型をホームルーター代わりにするのは難しいですが,据え置き型であれば問題なく運用することができます。
ホームルーターを提供している他社と比較
ホームルーターはSoftbankとauからも販売されています。
SoftbankはSoftbank Airという名称で,LTE回線を用いたサービスになっています。
auではホームルーターとしてWiMAXを提供していて,WiMAXがホームルーターとして通用することを意味しています。
Softbankやauでは,同社とスマートフォンを契約した場合にホームルーターが割引料金で利用できるサービスが実施されており,既にauかSoftbankで契約がある場合はお得に利用できます。
月額料金や端末料金,キャッシュバックキャンペーンの有無など料金面を確認すると,WiMAXが最安料金で利用できそうです。
ただ,インターネット回線の場合は速度や制限,データ容量などの通信品質に問題があると快適に利用できませんので,価格を確認した上でそれぞれの機能や特徴も見ていく必要があります。
WiMAX (GMO とくとくBB) | Softbank Air | au スマートポート | |
回線 | WiMAX | Softbank 4G LTE | WiMAX |
最大通信速度 | 1Gbps (HOME L02 利用時) | 962Mbps | 1Gbps (HOME L02 利用時) |
速度制限 | 3日間で10GB以上の利用
月間通信容量: 無制限 |
なし | 3日間で10GB以上の利用
月間通信容量: 30GB |
契約期間 | 3年 | 2年 | 2年 |
月額料金 | 契約月: 日割り計算
契約月の翌月と翌々月: 3,609円 以降: 4,263円 |
~12ヶ月目: 3,800円
以降: 4,880円 |
4,292円 |
事務手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
端末代金 | 0円 | 54,000円 | 22,000円 |
セット割引 | auスマホ,UQスマホ | Softbankスマホ | auスマホ |
キャッシュバック | 最大31,000円 | なし | なし |
WiMAXの通信品質はズバ抜けて良い
LTE回線でなく独自の通信網を使用したサービスを提供しているWiMAXですが,通信品質も他社に負けていません。
WiMAXでは高品質な通信に加え,通信制限時の規制も緩く非常に使いやすい構成になっています。
無制限プランが提供されている
WiMAXでは,月に7GBまで利用できる「ライト」プランと月間通信容量に制限を設けていない「ギガ放題」プランの2種類があります。
WiMAXを利用される方の多くは,通信容量の制限がないことに魅力を感じて契約しているため,「ギガ放題」プランでの契約が多くなっています。
「ライト」プランを契約するぐらいであれば,格安SIMで7GB分利用できるプランを契約した方が安くなると思います。
しかし,WiMAXの無制限プランは,まったく制限がないわけではありません。
がっかりされた方もおられるかもしれませんが,1人が短時間に何TBも通信を行えば,他の利用者が快適に利用できなくなることは目に見えています。
WiMAXでは3日間で10GB以上を利用した場合に,当日18時~翌日02時まで最大通信速度を1Mbpsに制限する措置をとっていますが,朝や昼間に制限がかかることはありません。
つまり,02時~18時は通信制限がかからず,通常通りの速度で利用できるのです。
そのため,どれだけ通信を行っても夜間以外は高速なインターネットが利用できるというわけです。
これは実質無制限と言っても過言ではないと思いませんか。
通信速度が速い
WiMAXではLTE回線で出すことができない速さを実現可能です。
ただ,サービス提供エリア範囲内であっても電波が受信できなかったり,満足できる速度が出なかったりということがあるため,通信速度の保証はできません。
日本全国人口カバー率90%以上を達成しており,主要都市では99%以上カのエリアをカバーしているWiMAXですが,LTE回線ほど万能ではありません。
個人的に,LTE回線の強みはどこでも繋がることですが,WiMAXの場合は通信速度が速いことだと思っています。
WiMAXの速度基準はお伝えしづらいのですが,都心部であれば400Mbps~600Mbpsほどの通信速度が見込めます。
都心部から離れている場合でもWiMAXのサービス提供エリアであれば,100Mbps~300Mbpsくらいは出る場合があります。
これくらいの速さが実現できれば,光固定回線の1Gbpsプランと遜色ない速度といえます。
通信速度は,WiMAX基地局が自宅の近くにあるかどうかによっても大きく変動しますが,自宅の近くに高層ビルが立っていたり,自宅が鉄筋コンクリート製だったりする場合は,近くまで電波が飛んできていても屋内に届くまでに電波が弱くなってしまいます。
電波が届きにくい場所であった場合は,10Mbps~50Mbpsほどの速度しか出ないかもしれません。
ルーターの動作が安定
冒頭でもお伝えしましたが,WiMAXの据え置き型ルーターの動作は非常に安定しています。
据え置き型ルーターは電源スイッチがついておらず,コンセントを抜き差しすることで電源を入れたり切ったりします。
この仕様からも分かるように頻繁に電源を入り切りするようには作られておらず,常時つけっぱなしで運用する形になります。
定期的に電源を切らずとも不具合が発生することはほとんどなく,メンテナンスフリーで利用できます。
ルーターにはギガビット対応の有線LANコネクタが2つ搭載されていて,有線接続したいPCや無線LANに対応していない機器も問題なく利用できます。
2つ以上の機器を有線で接続する必要がある場合は,別途スイッチングハブを用意することでさらに多くの機器を接続できるできるようになります。
無線LANは最大40台を同時に接続することができ,スマート家電をたくさん繋いでも不安定になることはありません。
そして,据え置き型ルーターはモバイル型と比べてアンテナの数が多いため,WiMAX電波の受信感度がより良くなっています。
モバイル型では受信しづらかった場所でも据え置き型であれば問題なく利用できる場合もあるのです。
WiMAXホームルーターをおすすめできる人
ここまでご紹介してきた,WiMAXをホームルーターとして利用する方法はおすすめできるのですが,インターネットの利用頻度や利用用途によって向き不向きがあります。
例えば,映像のお仕事をされておられて,1度に数TBのデータをやり取りしたり,クラウドにバックアップを取ったりする場合にはWiMAXをおすすめできません。
WiMAXは月間通信容量無制限で利用できますが,元回線の接続も無線電波であるため光回線ほどの安定度はありません。
そこで次項からは,特にWiMAXの利用をおすすめできる方々をピックアップしてご紹介します。
自宅で手軽にWi-Fiを利用したい人
WiMAXの据え置き型ルーターでは,無線LANを利用することができます。
WiMAXのルーター自体はリースではなく買い取り方式であるため,無線LANの利用に追加料金が発生することはありません。
光固定回線ではルーターがリース契約になっていて,無線LANの機能を使いたい場合にはオプション料金を支払う必要があるプロバイダーもあります。
WiMAXの据え置き型ルーターでは,2.4GHz帯の電波と5GHz帯の電波を同時に飛ばすことができます。
2.4GHz帯の電波は障害物に強く,5GHz帯の電波は通信速度が早い傾向にありますので,それぞれ使い分けてみてくださいね。
家に固定回線が引けない人
マンションや賃貸住宅など,様々な環境で自宅に固定回線を引けないという方もおられると思います。
光固定回線の場合は,利用開始前に宅内に光ファイバーを引き込む工事が必要となります。
大家さんが許可してくれない場合や退去時に原状回復しなければならない場合は,固定回線を使うのが難しくなります。
でも,WiMAXなら工事の必要がありません。
WiMAXの据え置き型ルーターに接続するのは,電源コードのみです。
WiMAXを利用することで,これまでのインターネットライフがガラッと良いものに変わるはずです。
頻繁に引っ越しをする人
転勤族と呼ばれる勤務地の異動が多い方や頻繁に引っ越しをされる方は,固定回線を引くのに手間もお金もかかり大変だと思います。
引っ越して固定回線を引いては,次の場所へ移動ということを毎回繰り返していては,埒が明きません。
WiMAXの据え置き型ルーターは,436gと軽くて引っ越しの邪魔になりません。
引越し先でも,ルーターの電源を入れるだけでインターネットが快適に利用できるようになります。
引っ越しが多い方は,一度WiMAXを利用してみるのはいかがでしょうか。
ホームルーターはWiMAX1台で完結
WiMAXは,自宅で高速なインターネット通信を利用したい方の強い味方です。
この記事をご覧いただいて,「WiMAXがいいかも」と思ったら,それは大きな第一歩です。
この機会にWiMAXの契約をご検討いただければ嬉しく思います。
もちろん,固定回線が必要な方もおられると思いますので,その方はご自身にあった回線にお申し込みください。
GMO とくとくBBでは,お得に利用できるキャッシュバックキャンペーンを実施中ですので,よろしければご確認ください。
とくとくBBは,インターネット関連業を幅広く手掛けるGMO社によって運営されているプロバイダー。最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しており,ルーター端末代金は無料。
Broad WiMAXは,月額料金が安いので余分な出費を抑えられる。一部の地域で店舗受け取りサービスが利用でき,最短当日から使い始められる。他社回線からの乗り換えで違約金を負担してもらえるのも魅力的。
カシモWiMAXは毎月利用料金が割引され,3年目も安く利用できる。ルーター端末は最新機種の取り扱いがあり安心である。使い方がわからないときは電話1本で手厚いサポートが受けられる点も高評価。
BIGLOBEは最低利用期間が1年で短いため,気軽に試すことができる。ルーター端末ありのプランを契約すると,15,000円のキャッシュバックが受けられる。口座振替決済に対応しており,利用しやすい。
SPACE Wi-Fiはレンタル型サービスで,契約期間に縛りがない。月単位で契約でき,出張や旅行時に重宝する。事務手数料や端末代金などの初期費用や違約金は一切必要なく,手軽に利用できるのが特徴である。