WiMAXは新幹線で利用できる? エリアと注意点を解説する

WiMAXは全国のほとんどの場所で利用でき,LTE回線より高速なインターネット通信ができる特徴を持っています。

月間通信容量も無制限と太っ腹で,月額料金は4,000円前後とリーズナブルです。

そのため,仕事でファイルのやり取りをしなければならないときや,YouTubeなどの動画配信サービスを利用する際に重宝します。

しかし,旅行や出張の道中によく利用する新幹線では,WiMAXを快適に利用することができるのでしょうか。

今回は,各地域の新幹線と停車する駅で利用可能なのか,お伝えします。

新幹線でWiMAXは利用できるのか

WiMAXのサービス提供エリアは全国をカバーしているため,新幹線が走行する路線上で利用できないということはありません。

ただ,WiMAXではLTE回線と異なる独自の電波を利用して通信します。

その電波は,LTE回線の電波と比較して高周波数帯のものを利用しているため,見通しが良くない場所では電波の受信が不安定になる場合があります。

そこで,次項では各路線別に新幹線でWiMAXを利用できるのか,ご説明します。

上越新幹線

東京駅~新潟駅までの12駅区間でコンコースやホームでのWiMAX利用が可能です。

高崎駅~長岡駅の区間に関しては山間部を通過するため,通信が安定しづらい傾向にあります。

特に越後湯沢~上毛高原の区間は,サービス提供エリア範囲外であるため,圏外表示となってしまいます。

トンネルの比率は約39%ですが,群馬県に入るとほぼトンネルになり,10km以上の距離があるものがほとんどになります。

大清水トンネルは最長区間のトンネルで,20km以上の長さがあります。

新幹線の走行中はWiMAX回線の接続が安定しませんので,通信は駅に停車した時間で行うことが必要です。

東海道・山陽新幹線

ほぼすべての駅のコンコースとホームでWiMAXの利用が可能です。

特に,京都,大阪,兵庫の市街地では,高速なWiMAX回線を利用可能です。

トンネル比率について,東海道新幹線では約13%と少なく感じますが,山陽新幹線では50%以上で非常に多くのトンネルがあります。

特に山陽新幹線は山側を走行するため,WiMAXの電波は受信できません。

明石~姫路区間は比較的電波状況が良好ですが,その前後はトンネルが多くなり,電波の受信は不可能になります。

岡山や広島あたりでは電波状況が改善され,実用レベルです。

東北新幹線

駅によって異なりますが,ほとんどの主要駅では,コンコースとホームで利用できます。

東北新幹線では,福島県をさかいに北部ではWiMAXの利用が難しくなります。

宮城や岩手,青森では,WiMAXのサービス提供エリア範囲外の箇所が目立ちます。

新青森~七戸十和田の間では,WiMAXは圏外になります。

北陸新幹線

新潟と富山では,WiMAXの電波がカバーできていない箇所があります。

上記の都道府県では,停車駅のコンコースやホームでも快適に利用できない場合があります。

東京駅~高崎駅間はWiMAXのサービス提供エリア範囲内で,実際に利用も可能だと思われます。

安中榛名~軽井沢や飯山~黒部宇奈月温泉あたりでは,圏外となります。

トンネル比率も,区間によっては50%を超えるため,走行中の利用は厳しいです。

九州新幹線

九州新幹線の走行区間では,WiMAXの電波状況が2017年から大幅改善されました。

ただ,新八代から先の区間ではWiMAXを利用しづらい状況が続いています。

出水~川内間では,WiMAXを利用することはできません。

北海道新幹線

残念ながら,北海道新幹線ではほとんどのエリアで利用できません。

函館新北斗駅近辺での利用は可能ですが,その他の駅や走行中の利用は不可能です。

トンネルは圏外

WiMAXを外で利用したことがあればお分かりかもしれませんが,トンネル内ではWiMAXの電波が受信できません。

新幹線では長いトンネルが多いため,走行中に安定して利用することは難しそうです。

その他にも地下や山間部でも電波を受信しにくくなります。

最近では,都心部の地下鉄などで各駅のホームにWiMAXの小型基地局を設置し,走行中もWiMAXで高速通信が可能なエリアもありますが,新幹線ではトンネルの距離が長いため,実現までには時間がかかりそうです。

新幹線内では公衆無線LANに接続できる場合も

東海道・山陽新幹線や北陸新幹線,九州新幹線では,車両によってJRが提供するフリーWi-Fiに接続できるサービスが展開されています。

対象の車両に乗車した場合には,フリーWi-Fiの提供区間でアナウンスが流れたり,車内にステッカーが貼ってあったりします。

ただ,同じ新幹線に乗車している他の方とネットワークリソースを共有するため,通信速度は最大1Mbpsほどに制限されています。

1つのネットワークに複数人が接続するということは,ネットワークセキュリティレベルも低下しますので,ユーザーIDやパスワード,銀行口座番号などの個人情報にあたる情報は送受信しないようにしてください。

結論: 新幹線ではLTE回線の利用がおすすめ

新幹線の走行中,WiMAXの電波が安定することはほとんどありません。

新幹線は,トンネルや山側,時には海側など様々な場所を走行するため,環境が一定ではありません。

その上,走行スピードも速いため,WiMAXを利用するには不向きです。

新幹線を短時間しか乗らない場合はWiMAXでも構いませんが,長時間乗車する場合は不便に感じますので,大容量LTE回線のご用意をおすすめします。

JRが車内で提供しているフリーWi-Fiも,LTE回線網を使用して利用者に提供されています。

LTE回線は障害物に強く,どこでも利用できることから,新幹線でインターネットを利用したい方はLTE回線のご契約をおすすめします。

 

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