WiMAXって本当に便利? 使って分かるデメリットを解説する

「WiMAXのメリットだけを書いたサイトは見るけど,デメリットはないの?」
「WiMAXを使いたいけど,不便に思う点はないのかな…」

このように本当のWiMAXを知らない方も多いのではないでしょうか。

私も実際にWiMAXを契約して使ってみるまで欠点があるとは思っていませんでした。

しかしどんなサービスにもいえることは,欠点やデメリットがないサービスはありません。

それを知らずに契約してしまうと後悔することになりますので,この記事を最後まで読んで知識を得ていただければと思います。

今回は,WiMAXを契約中の私が本当に不便だと感じたデメリットをお伝えします。

利用できるエリアは意外と狭い

WiMAXはどこでもインターネットに接続できるという印象が強いですが,そんなことはありません。

でも,実際にどれくらい繋がりにくいのか,文字で説明しても分かりづらいと思います。

そこで,京都の北部を例として,WiMAXエリアとau 4G LTEエリアの電波カバー率をご覧いただきたいと思います。

【WiMAXエリア】

 

【au 4G LTEエリア】

お分かりいただけたでしょうか。

色がついている部分が,それぞれのサービスでカバーできている範囲なのですが,明らかにWiMAXの電波が届いていないことが確認できます。

注意

WiMAXではエリア内に表示されていても電波が受信できないこともあることもあるため,利用する際は注意が必要です。

また,WiMAXで利用する電波は3大キャリア(au・docomo・Softbank)が提供している4G LTE回線の電波と異なる周波数帯の電波を使用しています。

4G LTE回線と同じ範囲で必ずしも繋がるとは限らないことを念頭に置く必要があります。

都心部以外では圏外も視野に

前項でもお伝えしましたが,WiMAX回線は全国でスムーズに利用できるわけではありません。

特に地方では,都心部ほど電波環境が改善されていないため,圏外表示になる可能性があります。

WiMAXのサービス提供エリアマップ上のピンポイント判定で○となっている場合は利用できる可能性が高いですが,△や×となっている場合には実際には利用できない場合があります。

出張や旅行など普段と異なる場所での利用を検討している場合には,4G LTE回線も別途,持参することをおすすめします。

実際にWiMAX利用者で通信速度が遅いと言う声を多く聞きます。

地下やビル群でもつながらない

地下街や地下鉄,高層ビルが立ち並ぶオフィス街,トンネルなどでは,電波の受信状況が非常に悪くなります。

たとえ,WiMAXのサービス提供エリアマップ上で判定○であっても,上記のような場所では電波の受信が困難です。

WiMAXでは,4G LTE回線と異なる独自の回線であるため,障害に対する対策があまりできていないのが現状です。

4G LTE回線も初期の頃は,建物の中で繋がりにくいといった課題がありましたが,プラチナバンドと呼ばれる遠くまで届きやすい周波数帯を使用することで,全国のほぼすべての場所で快適に利用できるようになりました。

WiMAXでも今後,様々な場所で接続できるようになればいいですよね。

最高速度はあくまで理論値

WiMAXでは,最大1Gbpsの高速インターネット通信が可能と謳っていますが,1Gbpsで使用するのはほとんど不可能と考えていただいて構いません。

理由はいくつかありますが,このような「最大」という文字が入っている場合,ほとんど理論値で計算しているからです。

基地局とWiMAXを使用しようとしている場所までの距離によっても速度が大きく左右されますし,その間に建物があるかなども関係してきます。

WiMAXルーターとパソコンやスマートフォンなどの端末を有線で接続しているか,無線で接続しているかでも変わってきます。

そのため,WiMAXでは10Mbps出れば良い方,20Mbps出ればかなり良好な状況だと言えます。

1Gbpsを使いたければ,7GB/月 制限

上記でもご説明しましたが,WiMAXで1Gbpsが出ることはまずまずありません。

ただ,WiMAXで1Gbpsの速度実現に近づけるためには,au 4G LTE回線を利用したハイスピードプラスモードに設定しなければなりません。

そうすると,自動的に 7GB/月 の制限が発生してしまうため,WiMAXの売りである月間容量無制限で利用できなくなります。

したがって,現実的に考えると,ハイスピードモードで利用するのが無難であるため,WiMAXで1Gbpsを出せる可能性は消えてしまいます。

WiMAXは3年利用が基本

WiMAXでは,本家のUQで申し込むよりも,提携プロバイダーから申し込んだ方がより安い月額料金となる場合があります。

しかし,それらのプロバイダー業者は契約者に一定の最低契約期間を設けていることが多いため,一度契約してしまうと使い続けるか,違約金を支払って解約することになります。

一番多い契約期間が3年で,3年目の更新月で解約しなければ,更に3年使い続けることになります。

契約前に,いつが更新月で何年契約なのかを確認しておく必要があります。

結論: デメリット思わなければ,WiMAX契約もあり

これまで様々なデメリットについてお伝えしてきましたが,下記に該当する方はWiMAXの利用に向いているといえます。

  • 都心部が利用拠点またはサービス提供エリアマップで○判定
  • 最高速度にこだわらない
  • ヘビー利用をしない

逆に光回線並みの速度を求めている方やゴリゴリに利用を予定している方には,WiMAXをおすすめしません。

 

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