ここ半年ほど,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,テレワークに移行している会社・企業も多いのではないでしょうか。
職業によってはオンラインで作業できないことがあり,1週間のうち数日は出勤しなければならないといった状況になっているところもあると思います。
最近では会議もオンライン上で手軽にできるようになって,密状態を回避しやすくなっているのではと感じています。
しかし,自宅やカフェでリモート会議に参加しようとしても高速インターネット回線がないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は,モバイル回線で有名なWiMAXでリモート会議が快適に行えるのか,調査していきたいと思います。
目次
WiMAXでリモート会議は行えるのか
まず,WiMAXだけでリモート会議が行えるのでしょうか。
結論は,問題なくできます。
WiMAXでは,通信する過程で1つのIPアドレスを複数端末で同時に利用するNAPTという仕組みを使用しています。
そのため,一部のオンラインゲームやリモートアクセスで利用する場合は,グローバルIPオプションの加入が必要になります。
グローバルIPオプションは,月々96円と高額なわけではありませんが,利用しないに越したことはないですよね。
でも安心してください。
ZoomやGoogle Meet,Webexでは,グローバルIPオプションに別途加入する必要はありません。
WiMAXさえ契約すれば,オプションに一切加入しなくとも快適に利用できます。
また,ビデオ通話や映像配信など短期間に大量のデータを送受信しても,通常の通信制限以外に速度制限が講じられることはほとんどありません。
リモート会議で必要な環境と通信量の目安
リモート会議を行うにはテレビ会議システムを使用する必要がありますが,どれくらいの通信速度であれば快適に利用できるのでしょうか。
また,利用時間によってどのくらいの通信容量が必要になってくるのでしょうか。
ここからは,各テレビ会議システムを利用する上で目安となる通信速度と容量を見ていきましょう。
Zoomの通信速度
まずは,リモート会議を行う上で必要な通信速度を見てみましょう。
1対1の場合
通信品画質 | 通信速度 |
高品質 | 600Kbps |
720P | 1.8Mbps |
1080P | 1.8Mbps |
グループの場合
通信画質 | 通信速度 (下り) | 通信速度 (上り) |
高品質 | 1.0Mbps | 800Kbps |
720P | 1.5Mbps | 1.5Mbps |
1080P | 2.5Mbps | 3.0Mbps |
その他
通信画質 | 通信速度 |
画面共有のみ (ビデオサムネイルなし) |
50~75Kbps |
画面共有 (ビデオサムネイルあり) |
50~150Kbps |
オーディオVoiP | 60~100Kbps |
Zoom Phone | 60~100Kbps |
Zoomは意外と通信速度が遅くても利用できることが伺えます。
1対1であれば,1080Pでも1.8Mbpsあれば利用できるとのことですので,WiMAXを使えば余裕です。
大人数の場合は,参加者の人数によって通信速度が異なることはほとんどないそうですので,最高画質の1080Pで利用する場合は3Mbpsあれば十分ですね。
Zoomの通信容量
次は,通信容量について確認していきましょう。
音声通話
通信時間 | 通信容量 |
10分 | 10MB |
20分 | 25MB |
40分 | 50MB |
60分 | 70MB |
120分 | 100MB |
ビデオ通話
通信時間 | 通信容量 |
10分 | 100MB |
20分 | 200MB |
40分 | 400MB |
60分 | 600MB |
120分 | 1200MB |
音声通話は2時間利用しても100MB程度と少なめですが,ビデオ通話は10分利用しただけで100MBに到達しますね。
人にもよりますが,LTE回線でビデオ通話を行うとすぐに通信速度制限値に達する可能性が高いです。
ビデオ通話をスマホで行う際は,WiMAXを併用されることをおすすめします。
WiMAXなら,ビデオ通話を1日に5時間利用しても通信速度制限がかかることはありません。
Google Meetの通信速度
Google Meetは,学校でよく利用されている印象があります。
Googleは教育機関に対して,高機能なGoogleツールの数々を無料で利用できるように開放しています。
そんな天下のGoogleさんが提供しているGoogle Meetの通信環境について見てみましょう。
参加者 1 人あたりの平均的な帯域幅
通信画質 | 通信速度 (下り) | 通信速度 (上り) |
HD画質 | 1.8Mbps | 3.2Mbps |
音声のみ | 18Kbps | 12Kbps |
参加者 1 人あたりの理想的な帯域幅
通信画質 | 通信速度 (下り) | 通信速度 (上り) |
1対1でHD画質 | 2.6Mbps | 3.2Mbps |
グループでHD画質 | 3.2Mbps | 3.2Mbps |
ライブ配信の視聴者
通信品画質 | 通信速度 |
360P | 1.0Mbps |
480P | 1.5Mbps |
720P | 2.6Mbps |
Google Meetでは利用者のネットワーク環境に応じて,自動的に最適化を行うため,必ずしも上記で案内した通信速度が必要となるわけではありません。
上記の通信速度は最高で必要な速度となります。
また,プロキシネットワークは音声や映像が遅延する原因となるため,利用しないよう呼びかけています。
Zoomと比較すると,通常利用の場合に画質設定が細かく選択できず,ネットワーク速度によって自動判定された画質で利用することになりそうです。
Google Meetの通信容量
それでは,次に通信容量を確認してみましょう。
音声通話
通信時間 | 通信容量 |
10分 | 6MB |
20分 | 12MB |
40分 | 24MB |
60分 | 36MB |
120分 | 72MB |
ビデオ通話
通信時間 | 通信容量 |
10分 | 100MB |
20分 | 200MB |
40分 | 400MB |
60分 | 600MB |
120分 | 1200MB |
音声通話に関しては,Zoomよりも少ない通信容量が実現できています。
2時間通話しても1000MB以下なのは魅力的ですね。
ビデオ通話は,Zoomと違いありませんでした。
長時間利用すると,やはり通信量が多くなります。
また,大多数で利用する場合は,さらに多くの通信量が発生しますので注意してください。
Webexの通信速度
Ciscoが提供しているWebexを利用している方もいるのではないでしょうか。
ここでは,Cisco Webex Meetingsに必要な通信速度について見ていきましょう。
ビデオ通話
通信画質 | 通信速度 (下り) | 通信速度 (上り) |
標準画質 | 500Kbps | 500Kbps |
高品質 | 1.0Mbps | 1.5Mbps |
高解像度 | 2.5Mbps | 3.0Mbps |
公式サイトには,ウェブカメラの性能や何台のカメラを利用するかによって,さらに速い通信速度が必要になる場合があるとのことです。
どのテレビ会議システムも高画質で利用する場合には,3Mbps程度は必要になることが分かりました。
また,VoiP機能を使用した場合の通信速度は明記されていませんでしたが,他の2サービスと同程度の通信速度が必要になると思われます。
余談ですが,Webexのヘルプページは完全な日本語対応はできておらず,機械翻訳ですので,新型コロナウイルスの影響で急遽導入を決めたのかもしれません。
Webexの通信容量
次に通信量についてはまったく詳しい説明ができないのですが,1時間あたり1000MBほど利用するとの声が上がっています。
そのため,ZoomやGoogle Meetと比較すると,1時間あたり400MBほど多くの通信量が発生します。
Webexシステム自体がユーザーフレンドリーではないようで,通信する際に映像の最適化も行われていない可能性がありますので,利用する際はお気をつけください。
通信容量を気にせず利用するならWiMAX!
ここまで各テレビ会議システムで必要になる通信速度と通信容量についてご説明してきました。
なかなか分かりづらい部分もあるかと思いますが,どのテレビ会議システムも3~4Mbps程度の通信速度が出る環境であれば快適に利用できます。
ビデオ通話は想像以上に通信量がかさむ可能性もありますので注意してくださいね。
こんな悩みもWiMAXであれば簡単に解決できます。
全国で利用でき,月間通信容量に上限もありません。
3日間で10GB以上を利用すると通信速度の対象となりますが,規制時も最大1Mbpsで通信を行えますので,テレビ会議ができなくなることはありません。
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