WiMAXはどんなときもWiFiの代わりに利用できるのか解説する

どんなときもWiFiは,2019年にサービスをリリースして,テレビでのCM放映も開始しました。

しかし,1年後の2020年03月に回線が非常に不安定になり,サービス終了が発表されました。

どんなときもWiFiは契約者数も多く,利用者は突然のサービス終了に戸惑いを隠せない状況でした。

他社回線に乗り換えるにも,同じようなサービスを提供しているところは少なく,大変だったと思います。

そこで今回は,WiMAXがどんなときもWiFiの代替回線になり得るのか,お伝えします。

どんなときもWiFiとは

どんなときもWiFiは株式会社グッド・ラックが運営していて,uCloudlink社のCloud SIMというサービスを利用していました。

Cloud SIMは物理的なSIMカードをルーター端末に入れることなく,利用できる最新の通信技術です。

利用場所によって自動的に最適な回線への切り替えを行うため,常に高速な回線を使用することができるのです。

一定間隔でルーター端末のSIMカード情報を書き換えることができ,通信容量制限を受けずに使えるのが最大の魅力でした。

月々の利用料金も3,480円で,WiMAXに価格面でも通信面でも圧勝していました。

ただ,2020年02月後半あたりから通信が不安定になり,低速化したり通信が行えなかったりなどの通信障害が発生しました。

運営会社側は復活を宣言するも,その後また通信障害が発生し,対処不能の判断が下されました。

そこで,新規登録者の受付を停止して,利用者にも利用料金の免除や他社回線への乗り換えを促しましたが,その対応が悪く,利用者の反感を買う形となりました。

新型コロナウイルス感染症の影響も少なからずあったと言えますが,あまりにも利用者への対応が悪かったため,被害者の会が設立され,現在も批判が殺到しています。

WiMAXとは

WiMAXはUQコミュニケーションズが提供しているインターネット通信サービスです。

LTE回線とは異なる独自回線網を整備しており,回線の利用が集中しやすい時間帯でも比較的高速な通信が可能です。

ただ,高周波数帯の電波を使用している関係で,山間部や地下,トンネルなどでは電波が受信できないと利用できません。

そして,WiMAXでは運営元のUQコミュニケーションズが提供しているUQ WiMAXの他に,GMO とくとくBBやBIGLOBE,Broad WiMAXなど多くのプロバイダーがWiMAXを取り扱っています。

格安SIMでは利用料金が安ければ通信速度も比例して遅いことがありますが,WiMAXの場合は回線の提供はUQコミュニケーションズが一括して行っているため,月々の利用料が安いプロバイダーを選択しても通信品質が低下することはありません。

WiMAXとどんなときもWiFiの違い

どんなときもWiFiに似たサービスを提供しているWiMAXですが,多くの点で少しずつ異なるところがあります。

ここでは,どのような点において違いがあるのかご説明します。

回線

どんなときもWiFi

どんなときもWiFiは,LTE回線を利用しています。

Cloud SIM技術により,au,docomo,Softbankのトリプルキャリアの適した回線を自動的に選択し,なるべく速く通信できる回線へ接続する仕組みです。

物理的なSIMカードをせず,クラウド上で仮想的にSIMカード情報を書き込むeSIMという方式であったため,Pocket Wi-Fiやその他のモバイルWi-Fiとは違うサービスです。

WiMAX

一方,WiMAXは独自の「WiMAX2+」という回線を利用しています。

4Gで利用されているLTE回線を利用せず自社で回線を整備することで,より安定した回線を提供できています。

WiMAXは他にないサービスで,サービス開始後数年はエリアが狭く利用しづらい印象でしたが,今では全国ほぼすべてのエリアをカバーしています。

無線LAN技術で例えると,2.4GHz帯がLTE回線,5GHz帯がWiMAX回線といったところです。

それぞれの帯域には下記のような違いがあります。

  • 2.4GHz: 広範囲で利用できるが,通信速度は遅い
  1. 5GHz: 利用できるエリアは狭く,障害物に弱いが通信速度は速い

通信速度

どんなときもWiFi

どんなときもWiFiの公式ウェブサイトには最大150Mbpsと記載がありますが,LTE回線でそこまでの速度を出せることはまずありません。

ルーター端末自体が高速通信に対応していても,提供している回線がLTEではほとんど意味がありません。

4G LTE回線は今やほとんどの人が利用していることもあり,とても混雑しています。

その影響で通信速度が遅くなってしまい,快適に利用できないのが現状です。

WiMAX

WiMAXでは最大通信速度が1Gbpsです。

もちろん,どんなときもWiFiと同様に最大通信速度を実現できることは少ないですが,電波の受信が良好な場所であれば,50Mbps~100Mbpsほどの速度は出ます。

WiMAXは,サービス開始当初は「WiMAX1.0」という通信規格で提供されていたのですが,通信速度に上限があり,高速化を進めていく上でボトルネックになっていました。

そこで,2020年03月に「WiMA1.0」のサービスを終了して,現在では「WiMAX2.1」という新規格で提供されています。

「WiMAX2.1」はどのプロバイダーと契約しても標準で利用できる規格で,「WiMAX」と表示されている場合は「WiMAX2.1」回線と考えていただければ問題ありません。

通信規格を変更したこともあり,現在は超高速なインターネット通信サービスを提供していて,固定回線並みであるとも言われています。

通信容量

どんなときもWiFi

どんなときもWiFiは前述のとおりCloud SIM技術を利用しているため,定期的にSIMカード情報を書き換えることが容易にできます。

基本的に通信容量はSIMカードごとに設定されていることから,SIMカード情報を一定間隔で書き換えられるどんなときもWiFiでは本当に通信容量無制限で利用できました。

これは不正なやり方ではなく正当な利用手段の1つだったのですが,新型コロナウイルス感染症の影響でクラウド上で扱うSIMカードの供給が間に合わず,新しいSIMカード情報が登録できない状態になりました。

そうなると,限られたSIMカード情報をどんなときもWiFiの契約者間で何回も使い回すことになり,結果的に速度制限が実施されてしまい,超低速ネットワークが出来上がってしまったのです。

WiMAX

一方,WiMAXは物理的にSIMカードをルーター端末に挿入する必要があります。

通信容量は,毎月7GBまで利用できるライトプランと月間通信容量に制限がないギガ放題プランの2種類があり,WiMAX利用者の90%以上がギガ放題プランを選択しています。

なぜなら,月7GBしか利用しないのであれば,WiMAXを契約するメリットがほとんどありませんからね。

ギガ放題プランには,月単位で決められた通信容量はないのですが,3日間で10GB以上を利用すると通信制限が実施されます。

制限時は最大通信速度が1Mbpsに低下しますが,どんなときもWiFIの384Kbpsと比較すると速く,ウェブサイトの閲覧や音楽配信サービスの利用程度には全く問題ありません。

また,通信速度制限は10GBを超えた当日18時~翌日02時までですので,日中に通信速度が低下することはありません。

夜間の速度制限時間帯にWiMAXを利用しないのであれば,通信容量無制限の高速インターネット回線が実質使い放題ということになるので,どんなときもWiFiに引けを取らないのではないでしょうか。

月額料金・決済手段

どんなときもWiFi

どんなときもWiFiではクレジットカード決済と口座振替の2種類から選択できました。

クレジットカード決済を選択すると2年間の月額料金が3,480円と比較的安く設定されていましたが,口座振替を選択すると3,980円と500円高くなっています。

口座振替はクレジットカード決済と比較して本人確認書類の提出が必要であったり,銀行口座の登録に時間がかかったりと運営社側も大変だと思いますが,決済手段によって毎月500円も差が出るのはやりすぎではないでしょうか。

毎月はたったの500円でも1年利用すれば6,000円,2年間で12,000円の差が生まれるのです。

WiMAX

その一方WiMAXでは,プロバイダーによってクレジットカード決済のみに対応しているところとクレジットカードと口座振替の両方に対応しているプロバイダーがあります。

クレジットカード決済を選択すると,契約時の手間が少なく素早く利用を開始できる上に,キャッシュバックキャンペーンが受けられるプロバイダーが多いのは事実ですが,口座振替を選択した方にも同額でサービスを提供していますので,決済手段によって差が生まれることはありません。

また,口座振替でも利用可能なキャッシュバックキャンペーンや月々の利用料金から直接割引を行ってくれるプログラムも実施されていて,どちらの決済手段で契約してもお得に利用できることは間違いありません。

利用期間

どんなときもWiFi

どんなときもWiFiは最低利用期間が2年に設定されていました。

自動更新ありの契約で,更新月に解約申請しなければ自動的にもう2年利用しなければならなくなります。

最低利用期間内や更新月以外での解約には違約金が発生し,12ヶ月以内の場合は19,000円,24ヶ月以内の場合は15,000円,24ヶ月目以降は9,500円となっています。

WiMAX

WiMAXの場合はプロバイダーによって契約期間が異なりますが,キャッシュバックキャンペーンや割引プログラムを実施しているプロバイダーでは3年に設定されていることが多い印象です。

BIGLBOE以外は契約の自動更新が適用されるため,どんなときもWiFIと同様に更新月を逃してしまうと,次の更新月まで違約金が発生します。

違約金の金額もどんなときもWiFiと変わりなく,1年以内の解約で19,000円が発生します。

ただ,BIGLOBEとUQ WiMAXで契約した場合は解約時の違約金が一律1,000円に設定されていて,1年以内に解約しても3年以上利用しても違約金の金額は変動しません。

どんなときもWiFiには無理があった

そもそも,どんなときもWiFiが運用を始めたCloud SIMサービスは日本で利用された実績がなく,どんなときもWiFiが初めて日本でサービスを展開しました。

運悪く新型コロナウイルス感染症が流行してしまったため,どんなときもWiFi以外のCloud SIMを使用したサービスを提供していた他社サービスでもサービス終了を余儀なくされました。

まずはじめに言いたいのは,インターネットの通信容量や通信速度が無制限であることはあり得ません。

固定回線でも通信容量が1ヶ月あたり5TBとか10TBとか設定があり,どんなときもWiFiはモバイルWi-Fiサービスで月額料金が4,000円に満たないのに完全フリーで利用できるわけがありません。

利用者側も契約する前にしっかり検討を行うべきでしたが,利用者が急増して,テレビCMも頻繁に行っていたため,洗脳されたかのごとく契約してしまった方も多かったと思います。

今後同じようなサービスが展開される可能性もありますが,その際は少なくとも1年ほどは様子を見て,本当に利用価値のあるサービスなのかを見極める必要があります。

その点でWiMAXは他社回線を借りておらず自社ですべて管理・運用していて,サービスを提供している期間も10年以上であるため,安心できるインターネット通信サービスであるといえます。

WiMAXは最強のモバイル回線

今回はどんなときもWiFiとWiMAXのサービスを比較してきました。

WiMAXもどんなときもWiFiに匹敵する性能を持っていることをお分かりいただけたのではないでしょうか。

中にはどんなときもWiFiの方が優れている部分もありましたが,サービスを終了している以上,それらの条件で提供し続けることは難しかったということです。

先程も申し上げたとおり,利用者側でも本当に利用する価値のあるサービスなのかを判断することで,未然にトラブルを防ぐことができます。

WiMAXでは,GMO とくとくBBやBIGLOBE,Broad WiMAX,カシモWiMAXなど利用料金がお得に利用できるプロバイダーが数多くありますので,一度ご確認いただければと思います。

最後に当記事がご覧いただいている皆様の一助になればこれ以上に嬉しいことはありません。

 

GMO とくとくBB

とくとくBBは,インターネット関連業を幅広く手掛けるGMO社によって運営されているプロバイダー。最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しており,ルーター端末代金は無料。

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Broad WiMAX

Broad WiMAXは,月額料金が安いので余分な出費を抑えられる。一部の地域で店舗受け取りサービスが利用でき,最短当日から使い始められる。他社回線からの乗り換えで違約金を負担してもらえるのも魅力的。

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カシモWiMAX

カシモWiMAXは毎月利用料金が割引され,3年目も安く利用できる。ルーター端末は最新機種の取り扱いがあり安心である。使い方がわからないときは電話1本で手厚いサポートが受けられる点も高評価。

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BIGLOBE

BIGLOBEは最低利用期間が1年で短いため,気軽に試すことができる。ルーター端末ありのプランを契約すると,15,000円のキャッシュバックが受けられる。口座振替決済に対応しており,利用しやすい。

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SPACE Wi-Fi

SPACE Wi-Fiはレンタル型サービスで,契約期間に縛りがない。月単位で契約でき,出張や旅行時に重宝する。事務手数料や端末代金などの初期費用や違約金は一切必要なく,手軽に利用できるのが特徴である。

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