WiMAXでは契約の際に初期費用が必要になります。
初期費用は携帯電話の契約やインターネット通信サービスを申し込むのに必要となることが多くあります。
しかし，WiMAXの場合，初期費用は各プロバイダーが独自に定めているため，プロバイダーよって初期費用額が異なります。
そこで今回は，どのような名目の初期費用が必要になるのか，プロバイダー別に詳しくお伝えします。
目次
初期費用ってなに?
そもそも，初期費用って何なのでしょうか。
主には，契約情報の登録手続きに必要な手数料だと言われていますが，初期費用全額が手続きに利用されているということはないでしょう。
契約者から支払われた初期費用は宣伝費として利用されたり，単純に収益となっている可能性が高いといえます。
事務手数料
初期費用の中でもよく見かけるのが，事務手数料です。
事務手数料は格安SIMや固定回線の契約でも必要になります。
プロバイダーによってはプランを変更する場合にも必要となることがあり，金額は3,000円～5,000円ほどの間で設定されていることが多い印象です。
WiMAXの場合，事務手数料は一律3,000円に設定されていて，これ以上高い額が請求されることはありません。
端末料金
端末代金は，ルーター端末を利用するサービスで必要になります。
WiMAXの他にもPocket WiFiやSoftbank系の大容量通信SIMをルーターに入れて使うサービスで発生します。
端末料金はSIMの単体契約では不要であるため，あまり見かけない手数料かもしれません。
WiMAXの場合は端末料金がプロバイダーによって異なり，同じルーター端末でも料金が異なりますので注意してください。
また，プロバイダーによっては端末料金が無料に設定されていてお得に使えるところもあります。
その他の初期費用
その他の初期費用は事務手数料と端末代金に含まれない手数料を指します。
事務手数料として3,000円以上請求されている場合はその料金と3,000円の差額が「その他の初期費用」に該当します。
WiMAXではクレジットカード決済を選択することで初期費用が減額できる場合があります。
口座振替決済を選ぶと約20,000円の初期費用が発生するプロバイダーもあり，注意が必要です。
各プロバイダーの初期費用を比較
初期費用にどのような種類があるのかご説明してきましたが，まだピンときていない方も多いのではないでしょうか。
そこで，この項では各プロバイダーがどのような金額設定を行っているのか見ていきましょう。
| 事務手数料 | 端末料金 | その他初期費用 | |
| GMO とくとくBB | 3,000円 | 0円 | |
| BIGLOBE | 3,000円 | 19,200円 | |
| Broad WiMAX | 3,000円 | 0円 | 18,857円
口座振替選択時のみ |
| UQ WiMAX | 3,000円 | 15,000円 | |
| カシモWiMAX | 3,000円 | 0円 | |
| JPWiMAX | 3,000円 | 0円 |
GMO とくとくBB
GMO とくとくBBでは，事務手数料3,000円が必要になります。
どのルーター端末を選んでも，端末料金は無料に設定されています。
契約時の初期費用は事務手数料のみですが，サービスの最低利用期間が3年に定められています。
最低利用期間内の解約，もしくは3年目以降の更新月以外での解約は違約金が発生します。
2年目までの解約で25,000円程度と初期費用よりも高額に設定されています。
BIGLOBE
BIGLOBEでは，事務手数料3,000円の他に端末料金が必要になります。
端末料金は19,200円で事務手数料と合わせると2万円を超えます。
その代わり，BIGLOBEの最低利用期間は1年で契約の自動更新はありません。
1年が経過すれば，いつ解約しても違約金が取られることはありません。
WiMAXでau 4G LTE回線を利用したい場合は，追加で1,005円が必要になります。
また，口座振替で契約した場合は毎月決済手数料200円も発生します。
Broad WiMAX
Broad WiMAXでは事務手数料が3,000円で，口座振替を選択した場合には初期費用18,857円が別途必要になります。
初期費用18,857円はクレジットカード決済を選択することで無料にできます。
端末料金はどの端末を選んでも無料です。
しかし，初期費用18,857円が端末料金だと考えるのが妥当でしょうが，クレジットカード決済を選択することで事務手数料が無料になるのがなんとも腑に落ちませんよね。
UQ WiMAX
UQ WiMAXでは，事務手数料の3,000円の他に端末代金が必要になります。
端末代金は一律15,000円でBIGLOBEより安くなっています。
口座振替決済も選択でき，決済手数料も無料です。
最低利用期間が2年に設定されているプランと最低利用期間の縛りがないプランがあり，後者の月額料金が割高になっています。
カシモWiMAX
カシモWiMAXでは，事務手数料の3,000円のみでその他の初期費用は発生しません。
端末代金も無料で，最新端末が提供されています。
クレジットカード決済のみが利用可能なプロバイダーは，納得の低価格で提供されている場合が多く，カシモWiMAXも例外ではありません。
契約期間は3年と長めの設定です。
JPWiMAX
JPWiMAXでは，事務手数料の3,000円以外に初期費用は発生しません。
端末代金も無料で，最新端末の提供があります。
ただ，古い端末をおすすめしてくる傾向がありますのでご注意ください。
契約期間は3年で，1年以内の解約は30,000円の違約金が必要になります。
現在は，ルーター端末不足により新規契約を中止しています。
WiMAXは初期費用だけでは決まらない
見出しの通り，WiMAXは初期費用などの手数料がすべてではありません。
インターネットで契約できるWiMAXプロバイダーの中には，とてもお得に利用できるキャンペーンを実施しているところがあります。
ここでは，安く利用できる有名プロバイダーを総合的に判断していくつか紹介します。
GMO とくとくBB
GMO とくとくBBは，初期費用が安いだけではありません。
初めての契約で利用できる高額キャッシュバックキャンペーンを実施中です。
キャンペーンでは，最大31,000円のキャッシュバックが受けられます。
キャッシュバックを受け取ることで，業界最安値級で利用できます。
キャッシュバックは半年分以上の月額料金に相当します。
Broad WiMAX
Broad WiMAXは，とにかく月額料金が安く設定されています。
GMO とくとくBBのような大胆なキャンペーンは実施していませんが，月々の料金が安くなりお得です。
GMO とくとくBBではキャッシュバックを受けるのに所定の手続きが必要なのに対して，Broad WiMAXでは自動的に割引後の月額料金が適用され，リスクなく利用できます。
加えて，au 4G LTE回線を併用するハイスピードプラスエリアモードの利用もオプション料金を支払うことなく使えます。
BIGLOBE
BIGLOBEでは，15,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しています。
決済方法がクレジットカードでも口座振替でも，どちらを選んでも15,000円が受け取れます。
契約月の翌月にはキャッシュバックが受け取れるのも魅力的です。
契約期間は1年のため，他のプロバイダーほど利用期間の縛りを気にする必要はありません。
結論: 初期費用の他にどんな特典があるか
WiMAXプロバイダーは10社以上にのぼりますが，その中でも本当に安く利用できるプロバイダーは3社ほどになります。
各プロバイダーで実施中のすべてのキャンペーンがお得に利用できるとは限りませんので，契約する際はよくご確認ください。
また，最低利用期間についても長ければ長いほど，短期での解約が地獄になっていきます。
最低利用期間が3年と長い場合には，きちんと3年後まで使い続けられるかご検討ください。
- 最安値で利用したい(クレジットカード決済): GMO とくとくBB
- 月額料金を安くしたい: Broad WiMAX
- 短期間で安く利用したい: BIGLOBE
プロバイダーごとに売りにしている特徴が異なりますので，それぞれのプロバイダーの特性をよく理解して，利用する皆さんがお得だと感じたところで申し込みをなさってくださいね。
とくとくBBは，インターネット関連業を幅広く手掛けるGMO社によって運営されているプロバイダー。最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しており，ルーター端末代金は無料。
Broad WiMAXは，月額料金が安いので余分な出費を抑えられる。一部の地域で店舗受け取りサービスが利用でき，最短当日から使い始められる。他社回線からの乗り換えで違約金を負担してもらえるのも魅力的。
カシモWiMAXは毎月利用料金が割引され，3年目も安く利用できる。ルーター端末は最新機種の取り扱いがあり安心である。使い方がわからないときは電話1本で手厚いサポートが受けられる点も高評価。
BIGLOBEは最低利用期間が1年で短いため，気軽に試すことができる。ルーター端末ありのプランを契約すると，15,000円のキャッシュバックが受けられる。口座振替決済に対応しており，利用しやすい。
SPACE Wi-Fiはレンタル型サービスで，契約期間に縛りがない。月単位で契約でき，出張や旅行時に重宝する。事務手数料や端末代金などの初期費用や違約金は一切必要なく，手軽に利用できるのが特徴である。
