最近，外出先や移動中で仕事をする方が増えている中，PCを使う作業が急増しています。
特にテレワークや在宅での仕事形態を取り入れつつある企業もあり，もはやインターネットは生きていく上での必需品となっています。
近年はコワーキングスペースの需要が高まっていて，インターネットを利用して仕事をする方が増えているように感じます。
そんな昨今では外出先でPCを利用する際はスマホのテザリング機能を利用してインターネットに接続している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は，WiMAXとテザリングではどのような違いがあり，どちらがより優れているのかお伝えします。
目次
テザリング機能とは
テザリング機能自体は古くからありますが，ここ数年で利用者が増えてきています。
簡単に言うと，自分のスマホでテザリング設定を行うことでスマホ自体をアクセスポイントとして扱うことができるようになる機能です。
つまり，スマホがWi-Fiの発信機になり，無線LANに対応しているラップトップPCやゲーム機，タブレットなどの機器を接続できるようになります。
スマホには普段利用している携帯電話会社のSIMカードが入っているため，そのインターネット回線を他の機器と共有することになるのです。
このテザリング機能はiOSでもAndroidでも使うことができ，別途ルーターやネット回線の用意が要らない点が魅力的です。
テザリングのメリット・デメリット
とても便利な機能に思えますが，デメリットもあります。
ここでは，テザリングを行う上で便利な点と不便に感じる点をご説明します。
どこでも使える
スマホに搭載されている機能であるため，気軽に利用することができます。
また，WiMAXのようにルーター端末を持ち運ぶ手間がなく，荷物になることもありません。
スマホは利用頻度が高いこともあり，どこかに置き忘れてしまう心配もなく紛失のリスクが低いといえます。
テザリング機能を使いたくなったら，その場でスマホを設定すれば簡単に使い始められ，とても便利です。
通信エリアが広い
スマホで利用しているインターネット回線は4G LTE回線を利用しているため，全国ほぼどこででも使うことができます。
テザリングが利用できなくなるのはスマホで電波が受信できなくなったときのみで，スマホに電波が届いている限りテザリングが利用できなくなることはありません。
4G LTE回線は複数の周波数帯の電波を飛ばしていて，その中のいくつかの電波が障害物のあるエリアをカバーしています。
4G LTE回線のサービス提供エリアは，自分が契約している携帯電話会社の公式サイトで確認できます。
バッテリー持ちが悪くなる
テザリングはスマホのWi-Fi機能を利用して電波を発信します。
普段は電波を受信する側のスマホがテザリングでは発信する側になるため，バッテリーの減りが早くなります。
テザリングでの通信容量や接続台数にもよりますが，iOSの場合は1時間で約20%ずつ電池が減っていきます。
すると5時間も使っていれば電池がなくなってしまい，スマホ本来の使い方ができなくなったり，交通系ICカードを利用している方は電車に乗れなくなったりしてしまいます。
通信速度が遅い
スマホで使っている4G LTE回線をそのまま流用する形になるため，通信速度は決して早いとはいえません。
特に格安SIMを利用している場合，通勤時間帯や昼時間帯の通信速度が落ち込み，テザリングは使えたものではありません。
スマホの通信速度が遅くなるということは，テザリングの回線も同時に遅くなるということを頭に入れておきましょう。
また，スマホのテザリング機能は一時的な利用を前提としていて，連続で何日も利用することを想定していませんので，テザリング機能の多用はスマホ側に負担をかけしまうことがあります。
オプション料金が発生することも
最近ではテザリング機能を開放しているケースが多いですが，中にはテザリングを行うとオプション料金が請求される場合があります。
テザリングは携帯電話会社が想定する使い方ではない上，1契約で複数台の端末を接続できてしまうことから，あまり推奨されていません。
格安SIMではテザリングで料金を取られることはありませんが，3大キャリア(au・docomo・Softbank)では未だにテザリングを使用した月は追加料金を支払わなければならないところもあるようです。
テザリングの利用料金は月ごとに請求され，月に1回でもテザリングを行うと追加料金が発生してしまいますので注意してください。
WiMAXのメリット・デメリット
テザリング機能とは異なりますが，ルーター端末を持ち運んでその場でインターネットを利用できるWiMAXというサービスがUQコミュニケーションズから提供されています。
月額料金を支払う必要がありますが，テザリングでは得られない多くのメリットとWiMAX特有のデメリットがありますのでご紹介します。
月間通信容量無制限
WiMAXでは月に使える通信容量は決まっておらず，どれだけ利用しても構いません。
ただし，3日間で10GB以上の通信を行うと，当日18時～翌日02時までの間は通信速度制限が実施されます。
速度制限中は最大通信速度が1Mbpsに制限されますが，携帯電話会社が定めている128Kbpsよりはダントツに速いため，LINE・メールの送受信やWebサイトの閲覧は問題なく行えます。
速度制限が実施されるのは夜間のみで，3日間の合計が10GBを超過していても昼間に速度制限がかかることはありません。
夜間に利用する予定がなければ，容量無制限の高速ネット回線が実質使い放題ということになります。
高速通信が可能
WiMAXでは独自の通信網を整備し運用しています。
スマホで利用している4G LTE回線とは異なるネット回線であるため，使いものにならないほど通信速度が落ち込むことはありません。
最大1Gbpsという高速インターネット回線を提供しており，固定回線並みの速度を体感することができます。
都心部では回線が安定しやすく，大容量のファイルのやり取りもスムーズに行なえます。
月額料金が安い
契約するプロバイダーにもよりますが，平均4,000円～4,500円の間で利用可能です。
3大キャリア(au・docomo・Softbank)の利用者は月に7,000～8,000円支払っていることが多く，それと比べるとほぼ半額で利用できることになります。
月々の利用料を割引してくれるプロバイダーや高額キャッシュバックを行ってくれるプロバイダーもあり，実質料金はさらに安くなります。
加えて，プロバイダーによってはWiMAXとau 4G LTE回線を併用できるハイスピードプラスエリアモードがオプション料金なしで利用できるところもあり，お値段以上に使い勝手が良いサービスです。
通信エリアが狭い
WiMAXの回線は独自あるため，山間部や地下，トンネルなどでは電波が受信しにくくなります。
WiMAXの電波は高周波数帯のものを利用しており，障害物に弱い傾向があります。
特に，地下鉄や新幹線のトンネルでは圏外表示になることも多く，回線が不安定になることがあります。
人口が多い都心部では比較的利用しやすいですが，田舎などでは完全に整備しきれていない場所が目立ちます。
ルーター端末を持ち歩かなければならない
テザリングと異なる点は，WiMAX専用のルーター端末を持ち運ばなければならないところです。
テザリングはスマホだけで完結しますが，WiMAXではルーター端末で電波を送受信するため，ルーターがなければ何もできません。
特にルーターの持ち運びが癖になっていないと，自宅に置き忘れたり，充電し忘れたりしてしまい，いざ使いたいときに使えないという状況に陥ります。
ルーター端末は満充電状態で半日以上は持ち，頻繁な充電は行わずとも長時間利用することができます。
結論: 快適にネットを使いたいならWiMAX
テザリングにもWiMAXにもそれぞれ良い点があり，テザリングは利用したいと思ったときにすぐに使える手軽さが，WiMAXは高速で安定した月間通信容量無制限のネット回線が利用できる柔軟さがあります。
大量の通信を行わず，とりあえず手軽に使ってみたいという方にはスマホのテザリング機能をおすすめします。
逆に多くのデータをやり取りしたり，高速なネット環境をどこででも使いたいという方にはWiMAXをおすすめします。
WiMAXでは，最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しているGMO とくとくBBや毎月お得に利用できるBroad WiMAX，口座振替でもキャンペーンが受けられるBIGLOBEなど，様々なプロバイダーの中から選んで契約することができます。
WiMAXにご興味のある方はチェックしてみてくださいね。
最後に，この記事がご覧いただいている皆様の一助になれば幸いです。
とくとくBBは，インターネット関連業を幅広く手掛けるGMO社によって運営されているプロバイダー。最大31,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しており，ルーター端末代金は無料。
Broad WiMAXは，月額料金が安いので余分な出費を抑えられる。一部の地域で店舗受け取りサービスが利用でき，最短当日から使い始められる。他社回線からの乗り換えで違約金を負担してもらえるのも魅力的。
カシモWiMAXは毎月利用料金が割引され，3年目も安く利用できる。ルーター端末は最新機種の取り扱いがあり安心である。使い方がわからないときは電話1本で手厚いサポートが受けられる点も高評価。
BIGLOBEは最低利用期間が1年で短いため，気軽に試すことができる。ルーター端末ありのプランを契約すると，15,000円のキャッシュバックが受けられる。口座振替決済に対応しており，利用しやすい。
SPACE Wi-Fiはレンタル型サービスで，契約期間に縛りがない。月単位で契約でき，出張や旅行時に重宝する。事務手数料や端末代金などの初期費用や違約金は一切必要なく，手軽に利用できるのが特徴である。
