WiMAXの契約を検討されている方の中には,通信容量に制限がないと考えている方もいるのではないでしょうか。
実際には,容量制限があるとも言えるし,ないとも言えるのです。
それはなぜか… 理由は簡単です。
完全に無制限で使えるわけではないからです。
今回は,WiMAXでどれくらい使うと通信容量制限に引っかかってしまうのか,どうすれば快適に利用できるのかについてお伝えします。
目次
WiMAXにある2種類の速度制限
WiMAXでは「ゆるい」速度制限と「きつい」速度制限の2種類が存在します。
それぞれの制限はどのような場合に実施されるのでしょうか。
ゆるい速度制限
ゆるい速度制限では,最大通信速度が1Mbpsに制限されます。
1Mbpsと緩めに設定されている速度制限であるため,LINEやネットサーフィン,音楽配信サービス程度なら問題なく利用できます。
動画配信サービスでも360Pぐらいなら再生できると思いますが,HD画質ではカクつくと思います。
体感としては若干遅く感じることがあるかもしれませんが,まったく接続できないといったほどではありません。
また,1Mbpsという通信速度はスマホの通信速度制限と比較すると速く,そこまで不自由することは少ないでしょう。
きつい速度制限
きつい速度制限では,最大通信速度が128Kbpsに制限されます。
この制限はスマホの通信速度制限時と同じであり,サイトの閲覧やLINEの送受信ができるかも怪しいところです。
Webサイトの閲覧では待っていれば読み込みが完了するというレベルのものではなく,ほとんど使い物にならないといえます。
このきつい速度制限が実施された場合は,ジタバタせずにおとなしく制限が解除されるのを待ちましょう。
速度制限が実施される理由
速度制限は,ある基準値を上回った場合にかけられます。
いったい,速度制限がかかってしまう理由とは何なのでしょうか。
ゆるい速度制限の場合
最大通信速度が1Mbpsに落とされてしまう「ゆるい速度制限」は,3日間で10GB以上を利用した場合に実施されます。
制限時間帯は,当日の18時~翌日02時までで,昼間に制限されることはありません。
WiMAXは通信容量が1ヶ月に〇〇GBまでと定められていない月間通信容量無制限の通信サービスに該当するのですが,あくまで月間で見た場合であり,数日の間に大量の通信を行うと制限されてしまいます。
そのため,WiMAXを検討している方は3日間で10GB以上利用した場合は夜間に速度制限がなされることをよく覚えておいてくださいね。
きつい速度制限の場合
最大通信速度が128bpsになってしまう「きつい速度制限」は,ハイスピードプラスエリアモードを利用して月間通信容量が7GBを超えた場合に実施されます。
月間で合計7GB以上を利用すると,その月は月末まで制限された状態になります。
「ゆるい速度制限」のように時間帯によって速度制限の有無が変わることはありませんので,1度制限に引っかかってしまうと当該月はずっと制限されます。
毎月1日になると速度制限は解除され,新たな通信容量カウントが開始されます。
WiMAXでは自分で速度制限を解除できない
WiMAXで引っかかってしまった通信速度制限は自分で解除することはできません。
携帯電話各社のサービスでは,速度制限時に500MBや1GBといったパケットを追加購入することで通信制限を解除することができますが,WiMAXでそのようなサービスは提供されていません。
「ゆるい速度制限」の場合は制限時間帯が夜間だけで最大通信速度も1Mbpsと緩く制限されているのですが,「きつい速度制限」では月の上旬で制限されてしまうと,その月は携帯電話回線よりも格段に遅い速度になってしまいますので注意してください。
速度制限を受けないようにするために
WiMAXの速度制限は自分自身で解除することが不可能であるため,極力速度制限にかからないよう努める必要があります。
そこでどうすれば速度制限に引っかからないように使えるか,ご紹介していきます。
「ギガ放題」プランを選択
WiMAXには月間通信容量無制限の「ギガ放題」プランと月間通信容量が7GBに設定されている「ライト」プランの2種類があります。
大量にデータのやり取りを行う場合には,7GB/月では絶対に足りませんので「ライト」プランを選択しないようにしてください。
「ライト」プランを選択してしまうと,3日間で10GB以上という次元ではなくなってしまいます。
まず,「ギガ放題」プランを選択していることが前提となりますので,ご注意ください。
3日間で10GB以上通信しないよう注意する
3日間で10GB以上利用することで実施される速度制限に特別な回避方法はありません。
単に3日間の通信容量の合計が10GB以上を超えないようにしてください。
1日で10GBを利用し,残りの2日間は利用しないという使い方でも構いませんし,1日あたり3.3GBと決めて使っても構いません。
18時~02時の間にWiMAXの利用予定がなく,通信容量制限に引っかかっても問題ない場合は,昼間は実質速度制限なしで利用できることになります。
ハイスピードプラスエリアモードに切り替えない
WiMAXではWiMAX回線のみの利用に限定したハイスピードモードとauの4G LTE回線を併用するハイスピードプラスエリアモードの2つのモードが搭載されています。
初期設定ではハイスピードモードに設定されていて月間通信容量が無制限の状態になっていますが,1ヶ月の間に1回でもハイスピードプラスエリアモードに変更してしまうと,その月は7GBの制限が設定されます。
一旦ハイスピードプラスエリアモードに変更すると,すぐにハイスピードモードへ戻しても7GB/月に制限されてしまいますので,モード変更の際は十分に注意してください。
ルーター端末によってはWeb上の管理画面から所定の設定を行うことで,端末からはモード変更ができないようにすることができます。
誤ってモード変更してしまう場合や子供が触って変更してしまう危険性がある場合には,端末側でモード変更ができないよう設定してみるのも1つの手ですね。
結論: 速度制限に極力引っかからないよう努力するしかない
先程もお伝えしましたが,WiMAXで通信速度にかかってしまった場合,追加料金を支払って解除することはできません。
通信速度制限が実施されると快適に利用できないと思いますので,なるべく基準値を超えないように気をつけて利用しましょう。
速度制限がかかるまでの感覚を掴んだり,意識したりすることで,速度制限にかかりにくくなるのではないでしょうか。
なるべく速度制限を発令させないようにして,快適なインターネットライフを楽しみましょう。
最後になりましたが,当記事がWiMAXの速度制限に困っている方々のお役に立てれば嬉しいです。
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