格安SIMではLINEが使えない? 契約前に注意すべき点を解説する

LINEは若者を中心に人気のチャットアプリですが,今では50・60代の方も利用しているチャットサービスです。

LINEの基本機能は無料で利用でき,独自のスタンプ機能を提供していたり,画像や動画などを素早く送受信できたりする点に魅力を感じます。

しかし,格安SIMで運用しているスマートフォンではLINEに登録できないといった声を聞くことがあるのです。

そこで今回は,格安SIMでもLINEは使えるのか,どのような点に注意しなければならないのかお伝えします。

格安SIMでも使えるLINE機能

LINEは日本で最大級の利用者を誇る,チャットアプリです。

スマートフォンで利用することが多いと思いますが,PCやタブレットでも利用できるように様々なOS向けにソフトウェアが提供されています。

ここでは,格安SIMを利用していても問題なく使えるLINE機能をご紹介します。

1対1のトーク

LINEのメイン機能で,相手アカウントと1対1のトークルームを割り当てることができます。

LINEで一番利用するのはこの機能であるため,格安SIMでも何ら問題なく使えると言えます。

スタンプや写真,映像を送信できるほか,ウェブサイトのURLを送信したり,現在地情報を共有したりすることもできます。

1対1のトーク画面はトーク相手と自分以外は内容を見ることはできず,セキュリティにも優れています。

グループトーク

これも,1対1のトークに並ぶほど人気のある機能で,グループで会話を行うことができます。

グループは招待制となっており,招待されたユーザーはグループトークの内容を見ることができるようになります。

たとえ1対1のトークでブロックされたユーザーでも,グループトークに参加していればそのユーザーが投稿した内容を確認することができます。

1対1のトークでは同じ内容のメッセージを送信したい場合は何度も送信する必要がありますが,グループトークであれば1回送れば全員が確認できるようになるので,とても便利です。

LINE通話

LINE通話はLINEが独自に提供している通話機能で,登録済みのユーザーを選ぶだけで電話をかけることができます。

ユーザーを指定してかけるため,電話番号も必要なく,手軽に利用できます。

LINE通話は,音声通話とビデオ通話の2種類があり,気分や通話内容にあわせて種類を決められます。

ただ,LINE通話はIP電話の部類に入り,通話中は通信容量を消費しますので,長電話には注意するようにしてください。

Keep

LINEにはKeepという機能が備わっており,簡単に言うとストレージサービスです。

ただ,通常のオンラインストレージとは少し異なり,LINEで送受信した画像や動画,リンク,文書のみ保存することができるようになっています。

そのため,端末内のデータをバックアップするための機能ではなく,あくまで一時的な保管庫として利用するためのものです。

ストレージ容量は1GBで,現時点での保存期間は無制限です。

(1ファイルあたり50MBを超えるデータは,保管期限が30日間に制限されます。)

容量の大きいデータを入れるとすぐにいっぱいになってしまいますが,テキストだけであれば,1GBを使い切ることはないと思いますので,一度利用してみてくださいね。

アルバム

LINEではアルバム機能が提供されていて,LINEユーザーの写真を1箇所に集約できるサービスです。

1対1のトークでもグループトークでも利用することができ,汎用性のある機能になっています。

写真はトークルームで送信してしまうと,過去の内容が見にくくなったり,探すのに手間取ったりすることが多くなります。

でも,アルバム機能を利用すれば,1つのアルバムに複数ユーザーが写真を追加することができ,トークルームも汚れません。

加えて,トークルームで送信した写真や動画は一定期間で削除されてしまいますが,アルバム内の写真は勝手に削除されることがないため,安心して利用できます。

ノート

LINEではノートと呼ばれる機能も提供されていて,様々なコンテンツを残すことができるようになっています。

先程ご紹介したアルバム機能は写真や動画のみまとめることができるようになっていましたが,ノートは写真や動画はもちろん,テキストやURL,スタンプなど何でも利用できます。

利用目的は様々ですが,トーク画面で長文を打ちたくない場合にノート機能でテキスト説明を行ったり,画像を添付してわかりやすくしたりといった活用が可能になっています。

ノートに位置情報を埋め込むこともでき,飲み会の待ち合わせ場所を伝えるのにも重宝しそうです。

格安SIMでは使えないLINE機能

上記では,格安SIMでも利用できる代表的な機能をご紹介しました。

もしかすると,使えない機能はないじゃないか,と思う方もおられるかもしれません。

しかし,利用者によってはなくてはならない機能が使えないのです。

それが,LINEでのID検索です。

LINE IDはユーザーごとに割り振られており,重複したLINE IDは存在しません。

LINEではそのIDを利用してユーザーを検索できる機能が提供されていて,LINE IDを把握していれば第三者に登録してもうことが可能なのです。

ただし,ID検索で自分のIDを検索できるようにするには,年齢認証が必要です。

この年齢認証が曲者で,大手キャリアもしくはLINEモバイルで契約している場合のみ認証に進むことができるようになっています。

すなわち,LINEモバイル以外の格安SIMプロバイダーのSIMカードでは認証すら行ってもらえないのです。

このように認証ができない理由は単純で,LINEの年齢認証には各キャリアの契約情報に登録されている生年月日と照合します。

したがって,年齢認証の際にはキャリアの各サイトでログイン処理を行い,年齢確認を行っているのです。

なお,LINEモバイル以外の格安SIMを使用している場合,ID検索は利用できませんが,それ以外の方法で友達追加することは可能です。

具体的には,QRコードでの読み取りや自身のアカウントを相手に登録してもらうためのURLを発行することで,友達追加ができるようになっています。

年齢認証は未成年を守るための機能なので仕方がないですが,もう少し利用しやすく改善してほしいものですね。

格安SIMでLINEを使用する際の注意点

LINEでは,ID検索が利用できないこと以外は不自由なく使うことができると分かりました。

ただ,LINEを使うには年齢認証の他に電話番号認証という壁も立ちはだかっています。

ここからは,格安SIMの契約時に注意すべき点を解説していきます。

SMS対応プランを選ぶ

LINEではすべてのアカウントで電話番号認証が必須になっています。

この電話番号認証はユーザー数を不必要に増やさないために行われていると思われますが,回線変更などをして電話番号が新しいものに変わると以前の番号では認証が通らなくなります。

もう少し厳密に言うと,既に以前の電話番号で認証できている場合は,新しい電話番号に切り替えてもすぐにSMS認証が求められることはないかもしれませんが,手放した電話番号が他の利用者によって新規登録された場合にあなたのLINEアカウントから解除される仕組みになっています。

そのため,遅かれ早かれ新しい電話番号で認証せざるを得なくなります。

通常であれば音声通話付きSIMを選択すると思いますので問題ないのですが,データ専用SIMを選んだ場合は必ずSMS機能付きを契約するようにしてください。

SMS機能がついていないデータ専用SIMを契約してしまうと,LINEなどのSMS認証が必須のサービスを全く利用できなくなってしまいます。

LINEの他にもGoogleアカウントやApple ID,Twitter,InstagramなどでSMS認証が導入されていますので,くれぐれもサービスにログインできなくならないようにしてください。

データの引き継ぎは忘れずに

LINEには,色々なデータが紐付いています。

トーク内容,送受信した写真や動画コンテンツ,ユーザー情報などなど…

新端末へ乗り換える際は,必ずデータの移行作業を行うようにしてください。

データの移行作業は,設定画面から「データの移行」機能をONにすることで,24時間以内であれば他端末にデータが移動できる状態になります。

新端末への移行作業を行う前に「データの移行」機能をONにすると,セキュリティが低下してしまいますので,移行準備が整ってから行うようにしてくださいね。

格安SIMでもLINEは使える

今回は,格安SIMでもLINEが利用できるのかというテーマでお送りしてきました。

結果,ID検索は利用できないが,QRコードや専用URLで代用が可能であると分かりました。

LINEはとても便利なツールである反面,使い方を間違えると大変な状況に陥ることもありますので,くれぐれも注意するようにしてくださいね。

最後に,当記事をご覧いただきありがとうございました。

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