au回線の格安SIMおすすめ5社 乗り換え前に確認すべき特徴とは

ウサギさん

格安SIMでau回線ってどうなの? 通信速度や価格の目安を知りたいんだけど…

今回はこのようなお悩みを解決します。

本家auの携帯電話料金は5千円を超えることも珍しくありません。

常に安定した通信が必要で,通信容量を大幅消費するのであれば5千円以上を支払っても問題ないと思いますが,ほとんどの方はある程度の速度と容量で十分だと思います。

そんな方に朗報です。

格安SIMのau回線を利用することで,速度・容量と料金が釣り合ったお得なモバイル環境を手に入れることができるのです。

それでは,早速格安SIMのau回線の特徴とおすすめ格安SIMサービスを見ていきましょう。

格安SIMのau回線とは

格安SIM事業者では,au,docomo,Softbank回線の中から1回線以上を提供しています。

「1回線以上」と表記したのは複数種類の回線を提供するマルチキャリアと呼ばれる格安SIMサービスがあるためで,mineoやLINEモバイルがこれにあたります。

そもそも格安SIMプロバイダーは自社回線網を所有しておらず,大手キャリアから借りた回線で運用しています。 (楽天モバイルは例外的に自社回線を整備している。)

そのため,格安SIM事業者は複数ありますが,実際に利用できるのは3回線のみです。利用料金やサービス内容は各社異なりますが,回線の種類が豊富にあるわけではないということですね。

エリア

格安SIMのau回線エリアは本家auで利用できるエリアと同じになっています。

auの4G LTE回線はプラチナバンドの提供により,人口カバー率99%以上を達成しています。そのため,登山道や新幹線,地下空間,キャンプ場など様々な場所で快適に利用できます。

一般的に電波を受信しづらいトンネルや山間部でも利用できるのはありがたいですよね。

対応周波数帯 (バンド)

次に,格安SIMのau回線で利用する対応周波数帯を見ていきましょう。

バンド (周波数帯) 備考
1 (2.0GHz) 主要周波数帯の1つで,ほとんどの端末でカバーされている。
3 (1.7GHz) 2019年の春に追加された比較的新しいバンドで,docomoやSoftbankでも利用されている。
11 (1.5GHz) Band11は利用できるエリアが狭いため,対応していなくても問題ない。
18 (800MHz) 主要周波数帯の1つでプラチナバンドと呼ばれる。周波数帯が低いため,建物内や山間部などで電波が回り込み,拾いやすくなる。
26 (800MHz) Band18を兼ね備えている周波数帯で,18に対応していなくても26に対応していれば大丈夫。
28 (700MHz) 日本国内の一部の地域で運用されている周波数帯で,これもプラチナバンド。
42 (3.5GHz) 通信高速化技術「キャリアアグリゲーション」を利用する場合に必要となる周波数帯。

対応周波数帯に関しても,本家auと同じ周波数帯を利用することになります。

使用する周波数帯は8つありますが,その中でも最も重視すべきなのはBand 1 / 18 / 26です。ただ,Band 18は26で代用できるため,必ずしも18に対応している必要はありません。

Band 1に対応していない端末はほとんどないと思いますが,未対応の場合はほとんどの場所で利用できませんのでご注意ください。

周波数帯の確認はなぜ必要?

実は,端末ごとに掴める(受信できる)バンドは異なります。

SIMロック解除済みやSIMフリー端末であっても,利用したい回線のバンドに対応していなければ受信することはできません。

特にグローバルモデルの端末を購入した場合,一部の周波数帯が掴めないことはよくあります。とは言っても,主要な周波数帯さえ掴めていれば問題なく利用できる場合も多いので,一概に利用できないとは言い切れません。

そのため,利用したい回線の主要周波数帯に対応した端末かどうかを事前に確認する必要があるのです。

ちなみに日本のAppleストアで販売されているiPhoneは3大キャリアのすべてに対応,キャリアショップで購入したスマートフォンはそのキャリアの電波が受信できるように調整されています。

格安SIMのau回線の特徴

au回線はdocomoやSoftbankとどのような違いがあるのでしょうか。

大きく3つに分けて解説します。

価格と速度のバランスが良い

格安SIMではau回線が最安値で提供されているケースを多く見かけます。

例えば,トリプルキャリアに対応しているmineoの3GBプランで比較してみましょう。au回線の場合は1,510円で提供されているのに対して,Softbank回線は1,950円と割高です。

このような価格差が生まれる理由は大手キャリアから借り受けている回線費用が異なるため,というのが一番大きいですが,利用者数が回線ごとに異なるのも1つの原因かもしれません。

次に通信速度に関してですが,特段遅いと感じることはないと思います。

ただ,契約する格安SIMサービスによっては利用者数に対して帯域が十分に確保できていない場合があります。

帯域問題は回線の最適化を行えばある程度は解決するのですが,極端に利用者が増えると帯域を物理的に増強しなければ高速化は見込めません。

MEMO
回線の最適化は読み込むコンテンツを圧縮することでデータ容量を軽くして,読み込み時間を大幅に短縮するサービスで,多くの格安SIM事業者が取り入れています。

契約前には利用者の声やプロバイダーの対応を確認した上で,快適に利用できる格安SIMかどうか確認するようにしてください。

データ専用SIMにSMSを付けられる

格安SIMサービスでは音声通話付きSIMの他に,音声通話が付属しないデータ専用SIMが販売されています。

データ専用SIMは主にタブレットやIoT機器などデータ通信のみを利用する端末向きなのですが,最近ではデータ専用でもSMS機能を付けられるようになっています。

SMS機能が利用できるとウェブサービスの電話番号認証を行ったり,友人や家族とちょっとした連絡を取り合ったりすることができ,非常に便利です。

ただし,このSMS機能はすべての回線で利用できるとは限りません。

格安SIM事業者によってはデータ専用SIMを選択するとSMSを利用できないプランがあったり,SMS機能を付けることで追加料金が発生したりする場合があります。

先程も例に挙げたmineoで比較すると,au回線のみSMS機能が無料で利用でき,docomoとSoftbank回線では維持費用が発生します。

SMSは利用できれば便利ですが,維持費用を支払ってまでは使いたくないと考える人も多いはず。そんな方でも,mineoのau回線を契約することで手軽にSMS機能付きデータ専用SIMを利用できます。

MEMO
音声通話付きSIMを契約した場合は全プランにSMS機能が付属しています。

auのキャリア端末との相性が良い

キャリアショップで購入した端末にはSIMロックと呼ばれる制限が設けられています。

SIMロックは他社回線の利用を禁止するもので,SIMロックを解除しなければ購入したキャリア以外の回線を利用することはできません。

しかし,auショップ(実店舗・オンラインショップのどちらも含む)で購入したキャリア端末なら,格安SIMでau回線を選ぶことでSIMロックを解除することなく利用できます。

理由は簡単で,格安SIMでも回線自体は本家auと同じものを利用しているから。

逆にdocomoやSoftbankのキャリアショップで購入したスマートフォンは,SIMロックの解除を行わない限りau回線は利用できません。

au回線を契約できる格安SIM5選

格安SIM事業者は数多くありますが,すべてのプロバイダーでau回線を取り扱っているわけではありません。

また,au回線を契約できても回線が最適化されているかを見極めるのは非常に困難です。

そこで,当記事では不自由なく利用できる格安SIMサービスを5つに厳選してご紹介します。

LINEモバイル: SNS通信フリー

LINEモバイルでは全種類の回線の価格が統一されています。

3GBまでのデータ容量であれば他社よりも安く契約できます。

全プランにLINEで発生した通信量がカウントされない超魅力的なサービスを提供しています。

さらにオプション料金を支払うことで,Twitter,InstagramといったSNSサービスやApple Music,Spotifyなどの音楽配信サービスの通信量までもが消費されなくなります。

毎日利用するサービスの大半が通信量を必要としなくなれば,10GB以上契約していた方でも3GB程度の少容量で済むようになり,結果的に安価な料金で済むようになります。

mineo: トリプルキャリアに対応

mineoはトリプルキャリアに対応しており,その中でもau回線の利用料金が最安値になっています。

エココースなるプランも用意されており,低速度で利用する場合には最大400円程度お得に利用できます。

その他にも昼間の通信優先権を他契約者に譲れる「ゆずるね。」,月末に余ったパケットを他の利用者にプレゼントできる「フリータンク」,友人や家族間でパケットを分け合える「パケットギフト」,mineo利用者同士のコミュニティ「マイネ王」など,独自サービスが満載です。

私もmineoを利用していましたが展開されているサービスは本当に利用しやすく,不自由に感じる点はほとんどありませんでした。また,mineo事務局に意見を伝えることですぐに反映してもらえることもあり,ユーザーファーストだと改めて感じました。

UQモバイル: サブブランドでド安定

UQモバイルはauのサブブランドです。

回線は高品質で,速度が落ち込みやすい昼間の時間帯や通勤時間帯でも,高速なネット通信が利用可能です。

サポート体制も充実しており,チャットやメール,電話など様々な手段で気軽に連絡することができます。

音声通話を定額で利用できるサービスの提供も行っており,700円で10分以内の国内通話が無料に,1,700円で回数・時間無制限の国内通話が無料になるサービスを利用できます。

IIJmio: 従量制を選択可能

3GB,6GB,12GB,従量制の4種類とシンプルで,契約時に迷う心配もありません。

従量制を選択した場合は毎月利用できるデータ容量の上限を設定できるため,使いすぎ防止にも安心です。

ただし,連続した3日間で6GB以上を利用すると速度制限の対象となる場合がありますのでご注意ください。

また,シェアプランで複数契約すると新たにデータ容量を購入することなく,既に利用しているSIMカードに割り当てられたデータ容量を共有することができます。

ネット通信をほとんどされない方はシェアプランをうまく活用することで,毎月の利用料金をグッと抑えることができるかもしれません。

BIGLOBEモバイル: 割引が充実

BILOBEモバイルはau回線とdocomo回線の取り扱いがあるマルチキャリア対応格安SIMサービスです。

最大の魅力はエンタメフリーオプションで,動画配信サービス,音楽・ラジオ配信サービス,電子書籍サービスの通信容量がカウントされないプログラムとなっています。YouTubeアプリでの動画視聴も通信量をカットしてくれるため,愛用者は見逃せません。

エンタメフリーオプションは音声通話付きSIMを契約することで,最大6ヶ月間無料で利用できるようになりますので,この機会にぜひお試しください。

そして,家族で利用すると2回線目以降が200円割引になったり,スマホとセット契約することで最大16,000円相当の割引が受けられたりとお得な特典も用意されています。

格安SIMではau回線を選べば問題なし

今回は格安SIMのau回線について,特徴とおすすめ格安SIMサービスをご紹介しました。

本記事で格安SIMのau回線がどれだけ最適か,お分かりいただけたでしょうか。

価格と速度のバランスが非常に良く,取り扱い事業者も豊富にあるため,選択肢の幅が広がります。

ただしau回線の仕様上,一部の端末でテザリングを使用できない場合がありますので,利用予定がある方はテザリングに対応したスマートフォンかどうかを各社ウェブサイトの動作確認端末一覧でご確認いただければと思います。

今回は以上です。