格安SIMはデータ容量を細かく決められるという特徴があります。
ほとんどデータ容量を使用しない方は,一番低価格のプランを選ぶことで大手キャリアより5,000円以上安くなります。
しかし,時には1ヶ月分のデータ容量をオーバーしてしまいそうになり,ヒヤリとすることもあるのではないでしょうか。
でも,自分で速度を切り替えることができれば,利用したい日に向けてデータ容量を温存しておくことができます。
今回は,格安SIMで通信速度を変えられるのか,どのようなメリットがあるのかお伝えします。
目次
速度切り替えとは
格安SIMでは,通信速度を高速モードと低速モードの2種類に切り替えられる機能が提供されています。
ただ,速度切り替えには対応していないプロバイダーもあるため,どの会社で契約しても利用できるわけではありません。
それでは,速度切り替えの特徴について見ていきましょう。
まず,高速モードは速度制限がなされていない状態で利用できます。
利用日時によって通信速度は変化しますが,大体10Mbps前後は出ると思います。
一方,低速モードは意図的に制限された状態で利用することになります。
通信制限下で利用することにメリットを感じないかもしれませんが,実は大きな利点が隠れているのです。
それは,低速モード時はデータ容量が消費されないということです。
低速モードは日常使いでは少し遅く感じるかもしれませんが,利用できないことはありません。
日頃から低速モードを利用していれば,月末にギガ不足で苦しめられることもありません。
速度切り替えができるおすすめプロバイダー
先程,速度切り替えについてご説明し,すべてのプロバイダーで利用できるわけではないことが分かりました。
ここでは,速度切り替え機能が提供されているおすすめプロバイダーを6社ご紹介します。
UQ mobile
UQ mobileでは,ターボ機能として提供されています。
ターボモードがONのときは高速通信が行なえ,OFFのときは低速モードになります。
ターボ機能は,UQ mobileのデータチャージサイトもしくはポータブルアプリから切り替えることができます。
低速モード選択時の最大通信速度は「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」「スマホプラン」の場合が300Kbps,その他のプランは200Kbpsとなります。
300Kbpsは他社と比較しても速い部類に入るのではないでしょうか。
mineo
mineoでは,mineoスイッチという名称で提供されています。
低速モードでは,最大通信速度が200Kbpsに制限されます。
200Kbpsは,月間通信容量を使い切った後の制限時の速度と同じです。
mineo公式アプリからボタン1つで切り替えることができ,非常に便利です。
ウェブサイトのマイページからも切り替えができ,SIMカードごとにモード変更することができます。
つまり,PCなどのmineoアプリが用意されていない機器で使用している場合でも,低速モードを利用できるのです。
IIJmio
IIJmioでは,クーポンスイッチアプリ「みおぽん」で提供されています。
クーポンスイッチアプリでは,複数のSIMを一括で切り替えることが可能です。
サイトからの切り替えにも対応しており,切り替え中もネットワークが切断されることはありません。
低速モード時の最大通信速度は200Kbpsで,mineoと同じですね。
ただ,eSIMやIoT向けサービスなど一部のプランでは速度切り替え機能が利用できませんので注意してください。
イオンモバイル
イオンモバイルアプリもしくはマイページから切り替えができます。
高速通信モードをOFFにすると低速モードで利用できます。
低速モードを利用して通信容量が余った場合は翌月に繰り越せ,まとめて来月に使うことができます。
低速モード時は200Kbpsに制限されます。
また,すでに月間通信容量を使い切っている場合は,低速状態で366MBを超えるとさらに厳しい通信速度が制限されてしまいますのでお気をつけください。
OCN モバイルONE
OCN モバイルONEでも節約モードが提供されています。
アプリでもウェブページでも切り替えができ,SIMカード単位で操作することができます。
したがって,複数SIMでデータ容量をシェアしていても,特定のSMカードだけ低速化することが可能です。
ただ,データ残容量がなくなると節約モードが利用できなくなります。
節約モードをONにすると,最大200Kbpsに制限されます。
exciteモバイル
exciteモバイルでも,高速データ通信OFF機能が備わっています。
低速モードにすると,最大200Kbsに制限されます。
ウェブサイト上やアプリから切り替えができ,即時反映されます。
そして,サイト閲覧や動画視聴が快適に行えるよう「バースト転送機能」なるサービスも提供されています。
バースト転送機能は,重いデータの読み込みが行われる最初だけ高速データ通信モードを利用できるというものです。
通常の低速モードでは最初の読み込みに時間がかかってしまうため,低速モードと併用することで体感速度が向上します。
月間データ残容量に余裕がある方は,利用してみてはいかがでしょうか。
速度切り替えができないプロバイダー
上記では,速度切り替えができるプロバイダーをお伝えしましたが,格安SIM会社の中には速度切り替え機能を用意していないプロバイダーもあります。
その速度切り替え機能が利用できない代表的なプロバイダーというのが,「Y! mobie」や「LINE モバイル」です。
速度切り替え機能自体は,そこまで頻繁に利用することはないかもしれませんが,使えるに越したことはない機能ですよね。
うまく活用すると,月末にかけてかなりの容量をキープすることができますので,ギガ不足でお困りの方はぜひ実践してみてください。
上手に使い分けると効果的
今回は,格安SIMの速度切り替えができるプロバイダーはどこ? というテーマでお伝えしてきました。
ほとんどの格安SIMプロバイダーで利用できますが,稀に提供されていないプロバイダーもありますのでご契約前には十分に注意してください。
また,対応していないプロバイダーでも今後利用できるようになる可能性はありますので,対応プロバイダーが増えた際はこちらに追記させていただきます。
最後に,本記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
記事内容が役立った場合は,SNSで共有していただけると嬉しいです。