インターネット通信サービスの支払いにはクレジットカード決済を使用するのが一般的になってきていますが,クレジットカードを使いたくないという方もおられるのではないでしょうか。
口座振替はクレジットカード決済と比較すると,追加の手続きを行わなければならなかったり,手数料が別途必要になったりと面倒なことが多くあります。
しかし,口座振替なら誰でも気軽に利用でき,クレジットカードを持っていない方も使うことができます。
格安SIMではすべてのプロバイダーが口座振替決済に対応しているわけではありませんが,6つのプロバイダーは柔軟な決済方法を提供しています。
今回は,口座振替決済で利用できる格安SIMプロバイダーと契約時の注意点についてお伝えします。
目次
口座振替で契約できるプロバイダー
それでは早速,口座振替で利用できる格安SIMプロバイダーをご紹介していきます。
UQ mobile
UQ mobileでは口座振替決済が選択可能です。
口座名義は契約者本人のものである必要があり,家族名義の口座は登録できません。
オンラインショップ(通常のWeb申し込みとは異なる)での契約や電話窓口でご契約された場合はクレジットカード決済のみの対応となりますので注意してください。
口座振替で利用できる銀行は都市銀行や地方銀行,信用金庫の他に主要なネットバンクにも対応していますので利用しやすいと思います。
引き落としは毎月26日で,前月分の利用料金が引き落とされます。
Y! mobile
Y! mobileでも口座振替決済が利用できます。
ワイモバイルショップと郵送のどちらかで口座振替の手続きが可能です。
郵送の場合は申込書を取り寄せ,必要事項を記入の上返送します。
手続完了までには1~2ヶ月を要します。
ワイモバイルショップで手続きを行った場合も手続き完了までには1~2ヶ月がかかりますが,手続書類を郵送する必要はありません。
ワイモバイルショップでのお手続きをご希望の場合は,本人名義の銀行口座キャッシュカードと通帳,本人確認書類,金融機関お届け印の3点が必要です。
利用できる銀行は,都市銀行,地方銀行,ネットバンク,ゆうちょなど幅広く対応していますので,UQ mobile同様に利用しやすいと思います。
口座振替で決済した場合は,Y! mobileのマイページから領収書を印刷できます。
楽天モバイル
楽天モバイルでも口座振替が利用できますが,契約数に制限があります。
クレジットカード決済を選択した場合は1人につき最大5契約まで行うことができますが,口座振替の場合は1人2契約までです。
毎月決済手数料が100円請求されます。
また,回線申込時に端末やアクセサリーを同時に購入した場合,これらは口座振替で購入することはできません。
端末やアクセサリーは配達時に代金引換となり,最大1,000円の代引手数料が発生します。
利用可能な金融機関については,都市銀行や地方銀行,ネットバンクなどです。
OCN モバイルONE
OCN モバイルONEでは一応口座振替に対応していますが,ウェブ上からは申し込みできません。
口座振替決済は電話のみで受け付けていますので,下記のカスタマーズフロントへご連絡ください。
電話番号: 0120-506-506
営業時間: 10:00~19:00
定休日: 日曜日・祝祭日・年末年始
カスタマーズフロントへ連絡すると口座振替決済で契約するための手続き書類が郵送されてきます。
それらの手続き書類を返送すると数日後にOCN側から電話がかかってきますので,契約したいプランやSIMカードの種類を伝えると,ご希望に沿ったSIMカードが発送されます。
手続き手順は多少面倒ですが,口座振替を利用するには確認書類の提出が必要ですので,これぐらいは覚悟しておかなければなりません。
LINEモバイル
LINEモバイルでは基本的に口座振替決済には対応していません。
しかし,同社のLINE Payカードを利用することにより,間接的に口座振替を利用できるようになります。
LINE Payカードの利用開始前に口座振替で利用したい金融機関を指定しておかなければなりませんのでご注意ください。
LINE Payカードは物理的なカードとバーチャルカードの2種類があり,バーチャルカードであれば即日発行が可能です。
LINEモバイルでどうしても口座振替決済を利用したい場合は,LINE Payカード経由で口座振替を利用してみてはいかがでしょうか。
口座振替で申し込む際の注意点
格安SIMでは申し込み前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。
クレジットカード決済では必要ない費用が必要になったり,手続きが面倒であったりと大変な部分も多いですが,重要次項も見逃さないようにしましょう。
振替手数料
口座振替に対応している一部のプロバイダーでは口座振替を選択した場合に手数料が必要になります。
楽天モバイルがその例で,毎月請求されるのは100円でも1年間利用すれば1,200円が必要になります。
決済手数料は無料のプロバイダーもありますので,なるべく手数料が請求されないプロバイダーを選択するのが良いでしょう。
金融機関が限定されている
口座振替に利用できる銀行数はプロバイダーによって異なります。
口座振替が利用できるプロバイダーのほとんどは決済代行業者を介しているため,決済代行業者が対応していないマイナーな銀行は使えない可能性が高いです。
一概に利用できない銀行を挙げることはできませんが,ネットバンクは数多く存在することからすべてに対応できるわけではありません。
利用する際は都市銀行か,大手のネットバンクなど安心できるところで決済を行うようにしましょう。
手続きが多い
口座振替を利用する場合は契約完了までの手続き手順が多くなりがちです。
理由は簡単で,契約に際して本人確認書類の提出が必要だからです。
クレジットカード決済の場合は,クレジットカードの申込時に本人確認ができているため2重に確認する必要はありませんが,銀行口座は本人でなくても口座開設ができてしまいます。
そのような背景から確認書類の提出が必要になっていますので,面倒な手続きを避けたい方はクレジットカードでのお申込みをおすすめします。
口座振替はUQ mobile
今回は格安SIMで口座振替決済が利用できるプロバイダーについてお伝えしてきました。
クレジットカードを所有している方は,カード決済を選択することで回線開通までの手続きを非常にスムーズに済ますことができます。
ただ,すべての方がクレジットカードを利用できるわけではないため,口座振替決済を利用したい方はUQ mobileをおすすめします。
UQ mobileであれば回線速度も速く,口座振替で決済手数料が取られることもありませんので安心です。
UQ mobileはauのサブブランドという立ち位置で,プロバイダー自体もしっかりしていますので不安を抱く必要はありません。
まずは,プリペイド式SIMカードで通信速度に満足できるか確認した上で,本契約に進んでいただければと思います。
最後に当記事が格安SIMを口座振替で利用したいと思っておられる方の一助になれば幸いです。