UGREEN USB-Cハブ 10in1 レビュー|同時充電できる10ポート搭載の小型USB-Cハブ

ここ数ヶ月コワーキングスペースの常連になっているRYOです。

外出先で作業するとはかどるのですが,自宅のように使いたい周辺機器が揃っていないのが難点です。

悩んでいる人

SDカードを読み込みたい

悩んでいる人

資料が入ったUSBメモリを開きたいけどUSB-A端子がない

こんな悩みを抱えながら結局自宅で作業する羽目になることが多くないですか。

そんな方に超おすすめなのがUGREEN社のコンパクトUSB-Cハブ「UGREEN USB-Cハブ 10in1です。

落ち着いたグレー色で邪魔しない存在でありながら大活躍してくれます。

拡張性に優れており,なんとこのサイズ感で10ポートも搭載しているのです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の特徴は以下のとおり。

  • コンパクトでかさばらないサイズ感
  • バスパワー&パススルー充電に対応
  • 8種類10ポートを搭載
  • USB-Cによる高速転送を実現

Type-Cケーブル1本でデータ転送と充電の両方ができるのは驚きですよね。

私も1週間ほど使っていましたが,いざという時に頼りになるなと感じました。

ということで今回は「UGREEN USB-Cハブ 10in1 レビュー|同時充電できる10ポート搭載の小型USB-Cハブ」について書きました。

全48枚の画像で分かりやすくご紹介していきますので,ぜひ最後までご覧ください。

実際に転送速度やネット速度のテストを行いました。

RYO

それでは見ていきましょう!

MEMO
本記事はメーカー様からの商品提供により作成しています。

UGREEN USB-Cハブ 10in1|外観と各種ポート

UGREEN USB-Cハブ 10in1小型ながら全10ポートを搭載するType-Cハブです。

▼パッケージに入っているのは本体と簡易説明書だけで他に付属品はありません。

UGREEN USB-Cハブ 10in1本体と取扱説明書

▼USBハブ本体がこちら。

UGREEN USB-Cハブ 10in1本体

▼アルミ製の筐体に仕上がっており,角もきちんと処理されていますね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の角加工処理

▼「UGREEN」のロゴはシンプルで悪目立ちしないのも高評価ポイントの1つです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のロゴ

重量は97g大きさは縦52mm×横123mm×厚さ18mmでした。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の重量

UGREEN USB-Cハブ 10in1の縦と横の寸法

UGREEN USB-Cハブ 10in1の高さの寸法

▼手のひらに収まるコンパクトサイズなので,重いと感じることはなさそうです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1は片手に乗る大きさ

▼Type-Cケーブルはハブ本体に直付けされているので取り外すことはできません。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のType-Cケーブルは直付け

コードの長さは164mmと余裕がある設計になっています。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のType-Cケーブルは164mm

▼ちなみにType-Cケーブルの先端は保護キャップがついていましたよ。

このキャップをつけておくことでホコリの侵入や端子の酸化を未然に防ぐことができます。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のType-Cケーブルには保護キャップがある

中国製品は製造も梱包も雑なイメージがあるので,細かな気配りができているのはいいですね。

RYO

次にUGREEN USB-Cハブ 10in1に搭載されているポート類を見ていきましょう。

全10ポートで大抵のものはついている感じですね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の背面ポート

  1. HDMI
  2. VGA
  3. ギガビットイーサネット

UGREEN USB-Cハブ 10in1の前面ポート

  1. 3.5mm オーディオジャック
  2. USB-A 3.0
  3. 電源ランプ (通電時は白色に光ります)

UGREEN USB-Cハブ 10in1の左側面ポート

  1. SDカードスロット
  2. MicroSDカードスロット

UGREEN USB-Cハブ 10in1の右側面ポート

  1. USB-C (USB充電器からの給電時に使用します)

最近のノートPCは薄型・軽量に特化した分,汎用性の高いポート類も削減される傾向にあります。

なので,USB-Aが3基あったり,SDカードスロットがついていたりするのは非常に助かりますよ。

詳しい説明は後述します。

RYO

▼私が普段使っているThinkPadと接続してみました。

UGREEN USB-Cハブ 10in1とPCを接続している様子

Type-Cケーブルは柔らかいので,PC側の端子に負荷がかかることはなさそうです。

実際に使ってみると分かりますが,コードの長さは長すぎず短すぎずでピッタリでした。

▼ハブ本体に太いケーブルを接続すると引っ張られるかもしれないので注意です!

UGREEN USB-Cハブ 10in1にHDMI,VGA,Ethernetケーブルを接続している様子

UGREEN USB-Cハブ 10in1|製品仕様

UGREEN USB-Cハブ 10in1のパッケージ箱

UGREEN USB-Cハブ 10in1の仕様は以下のとおり。

他社製品に劣らないコンパクトな本体と豊富なポート類が魅力です。

メーカー UGREEN
製品名 UGREEN USB-Cハブ 10in1
型番 80133JP
最大出力解像度 4K (3840 x 2160 30Hz)
※HDMIポート使用時
最大供給電力 製品本体: 10W
PC側: 90W
※100W入力時
SDカード対応規格 UHS-I (SD,SDXC,SDHC,RS-MMC)
USB-A対応規格 USB3.0 / 2.0 / 1.1 (最大5Gbps)
USB-C対応規格 Thunderbolt 3 / Power Delivery
LANポート対応規格 ギガビットイーサネット (最大1Gbps) RJ45端子

 

UGREEN USB-Cハブ 10in1|煩わしさから解放されるポート配置

UGREEN USB-Cハブ 10in1の特徴として一番に知っておいてもらいたいのが,ポート類の配置場所。

使い始めた瞬間「スゴっ!」って思わず声を上げてしまいました。

RYO

▼というのも配線上かさばりやすい端子類は後ろ側についているのです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のHDMI,VGAポート

HDMIやVGAといった映像系のケーブルは太く,取り回しが利きにくいことが多いです。

そんなケーブル類が前面にあれば,作業の邪魔になること間違いなしですよ。

▼また,LAN端子が背面についている点も好印象です。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のEthernetポート

LAN端子が側面にあるUSBハブだと,前後どちらかに引っ張られてしまいます。

そうなるとハブ本体を真っ直ぐの状態で使用することは難しく,各種ポートに無理な力を加えることになりかねません。

▼あと前面にUSB-Aを搭載しているのもさすが。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のUSB-Aポート

USBメモリやマウスのレシーバーなどはかさばりにくく,抜き差しする頻度が高いですよね。

だから手が届きやすい前側に配置することで,利便性の向上にもつながっているんです。

これらのポイントをおさえつつ,次項から本製品の特徴について詳しくご紹介します。

最大90Wの同時PD充電に対応

UGREEN USB-Cハブ 10in1には最大90Wのパススルー充電機能が搭載されています。

100WのUSB充電器を接続すれば,10Wを本製品に,残り90WをPCへ給電する仕組みですね。

▼USBハブに給電するにはType-Cケーブルの根元にあるType-C端子から行います。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のUSB-Cポート

ただ,給電に使う充電器やケーブルは付属していないので,別途購入する必要があります。

PD (Power Delivery)かつ100Wに対応したUSB充電器とType-Cケーブルを用意してください。

▼USBハブと同じUGREENが販売するL字型のType-Cケーブルを使えば取り回しが楽になりますよ。

UGREEN USB-Cハブ 10in1とUSB充電器とPCを接続している様子

USBハブの給電に最適なUSB充電器とType-Cケーブルは以下のとおり。

このブログでもUSBハブの電力供給に問題がないか調べてみます。

▼USB充電器とUSBハブを接続した上でUSBハブをThinkPadに接続しました。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のType-CケーブルとPCを接続している様子

ちなみにUSB充電器,Type-Cケーブル,USBハブ,ThinkPadすべてが100W入力に対応しています。

▼まず,USB充電器とUSBハブとの間の電力を計測します。

結果,70Wでした。意外にも低い値となりましたね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1とUSB充電器の間の電力測定

▼次にUSBハブとThinkPad間の電力を計測すると…

65Wでした。結果だけ見るとUSBハブには5W供給されている計算になりますね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1とPCの間の電力測定

▼一方,ThinkPad側の給電状況を確認すると,95Wで給電できているようです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1を接続したPCの給電状況

いろいろ製品仕様と異なる挙動でしたが,以下のように推測できます。

  • USB充電器から100W前後で給電されていないのはPC側が供給電力量を制御しているから。
  • この場合でもPC側は最大95Wまで給電可能であることを認識している。
  • USBハブが本来10Wのところ5Wしか消費していないのは,他のデバイスを何も接続せずに検証したため。
  • ポータブルHDDや外付けDVDドライブなどを接続した場合は最大10Wまで電力消費すると思われる。
パススルー充電はPC側も対応していることが条件なので注意。

RYO

映像出力にHDMIとVGAを両搭載

UGREEN USB-Cハブ 10in1映像出力端子にHDMIとVGAを採用しています。

▼HDMIは汎用性が高く,ディスプレイやプロジェクターへの投影でもよく使われます。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にHDMIケーブルを接続する様子

▼一方,VGAは利用頻度が下がっているものの,未だにVGAしか対応しない機器があるのも事実です。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にVGAケーブルを接続する様子

VGAを搭載するノートPCが少なくなる昨今,本製品を1台持っておけば何も心配はいりませんよ。

特に会社員や営業職など普段と異なる環境でPCを使う機会が多い方に大活躍ですね。

▼ただしHDMIとVGAを両方接続して使おうと考えている方は注意が必要です。

と言うのもHDMIとVGAを合わせて1台のディスプレイとして認識するため,表示画面を個別に制御することはできず,ミラーリングモードのみとなるのです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1はHDMIとVGAの同時出力はできない

映像出力を行うにはPC側がThunderbolt 3のオルトモードに対応していることが条件です。

RYO

有線LAN接続が可能

UGREEN USB-Cハブ 10in1有線でのネットワーク接続が可能です。

最近話題の10Gbps通信には非対応ですが,最大1Gbps (ギガビット)で使えるので問題ないでしょう。

▼試しに本製品にLANケーブルを接続してネットワークのスピードテストを計測してみます。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にLANケーブルを接続している様子

検証環境はLANケーブルがカテゴリー6の1m,光回線を使用します。

▼速度テストはサーバーの混雑状況によって大きく変わるので,今回は下記の表にある5つのサイトで実施しました。

結果,最高値で下り速度が745.7Mbps,上り速度が844.6Mbpsでした。

計測サイト 下り速度 (Mbps) 上り速度 (Mbps)
USEN 244.30 106.33
SPEEDTEST
(Mamireimu Networks)
391.60 844.60
SPEEDTEST
(Kyomu882)
457.74 383.04
Google 745.7 650.2
Fast.com 540 830
5GMARK 457.1 255.8

▼私が所有している別のLANポート付きUSBハブでも速度テストをしてみました。

UGREENの方が多少遅いようにも感じますが,これぐらいなら許容範囲といったところですね。

計測サイト 下り速度 (Mbps) 上り速度 (Mbps)
USEN 250.75 100.42
SPEEDTEST
(Mamireimu Networks)
428.96 905.64
SPEEDTEST
(Kyomu882)
371.60 333.96
Google 860.7 664.7
Fast.com 690 850
5GMARK 478.3 223.4

ということで有線ネットワーク接続も実用的であることが分かりました。

今回は実測1Gbps以上のネット回線でテストしましたよ。

RYO

通信速度の下り上りとは

通信速度には下り(ダウンロード)速度と上り(アップロード)速度の2種類があります。

利用用途によって重要視する速度が異なるので確認しておきましょう。

下り速度 サイトの閲覧や動画・音楽配信サービスの利用・ダウンロード
上り速度 メールの送信やTwitter・Instagramの投稿,データのアップロード

一般的に「最大1Gbps」などと言われるときは下りの最大速度を指します。

SD&MicroSDカードスロットを完備

UGREEN USB-Cハブ 10in1にはSDカードスロットがついています

▼本製品はSDカード挿入時に本体の中に格納されないタイプ。

UHS-I規格に対応しています (UHS-II非対応)。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にSDカードを挿入している様子

▼SDカードからPCへの転送速度を計測してみます。

Team製128GBのSDカードとCrystalDiskMarkを使用しました。

※下記画像はシリコンパワー製のSDカードアダプターですが,MicroSDカードはTeam製です。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にSDカードを挿入してPCに接続している様子

▼結果,読み込み速度は97.67MB/s,書き込み速度は77.47MB/sでした。

爆速ではありませんが,UHS-I規格なのでこれぐらい出れば十分ですね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1に挿入したSDカードの転送速度結果

一眼レフカメラで撮った写真データ100枚 (合計1.97GB)は25秒でコピーできました。

転送速度もバラツキなく安定していましたよ。

USB-Aポート3基とオーディオジャックあり

UGREEN USB-Cハブ 10in1USB-Aポートが3基搭載されています。

USB-Aは何かと必要になる場面が多いですから助かりますね。

RYO

▼すべてのポートがUSB3.0に対応しています。

UGREEN USB-Cハブ 10in1のUSB-Aポート

▼ポート数が多いので頻繁に抜き差しする必要はありません。

例えばマウスのレシーバーを接続したまま,USBメモリと外付けHDDをつなぐといったことができるわけです。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にポータブルSSD,USBメモリ,マウスのレシーバーを接続している様子

各ポートの隙間は9mmと広めなので,隣のポートと干渉する心配なし。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にあるUSB-Aポートの間隔は9mm

▼今回も転送速度のテストをしておきましょう。

USB3.0接続のポータブルSSDとCrystalDiskMarkを使用します。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にポータブルSSDを接続してPCとつないでいる様子

読み込み速度が453.82MB/s,書き込み速度が411.44MB/sとなりました。

先ほどのSDカードより格段に速いですね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1につないだポータブルSSDの転送速度結果

ただ,3ポート同時にデータ転送すると速度が低下するのでご注意ください。

▼そして3.5mmオーディオジャックがついているのも地味に便利。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の3.5mmオーディオジャック

▼音質は申し分なく,実用レベルですね。

ホワイトノイズが入ったり,ブツブツ途切れたりすることもありません。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の3.5mmオーディオジャックにケーブルを接続する様子

とは言えオーディオインターフェースではないので,音質に過度な期待をしてはいけませんよ。

RYO

ドライバーのインストール不要

UGREEN USB-Cハブ 10in1ドライバーなしですぐに利用できます

プラグアンドプレイというやつですね。

▼ネットにつながっていないWindows 10 PCに接続してすぐに使えるのか検証しました。

UGREEN USB-Cハブ 10in1とPCを接続している様子

▼「デバイスとプリンター」ではUSBルート ハブやカードリーダーのように認識していることが分かります。

UGREEN USB-Cハブ 10in1を接続したPCの「デバイスとプリンター」の様子

その後一通り動作チェックを行いましたが,トラブルなく全機能が利用できましたよ。

UGREEN USB-Cハブ 10in1|イマイチな点

UGREEN USB-Cハブ 10in1を使っていて気になったのが下記2点。

  • 本体が発熱する
  • USB-Aポートが電力不足になる

順番にご説明しますね。

本体が発熱する

本当に稀なのですが,使っていて気になるのがハブ本体の発熱

パススルー充電でPCへ同時給電していたり,数時間連続でデータ転送していたりすると熱くなることがあります。

▼とは言っても手で触ると温かいなと感じる程度 (30℃ぐらい)なので,火傷するほどではありません。

UGREEN USB-Cハブ 10in1の表面発熱についての説明

長時間にわたり高負荷をかけない限り,目立って発熱することはないので安心してくださいね。

もしかすると筐体がアルミ製で熱伝導に優れているので,内部の熱がダイレクトに伝わるのかもしれません。

▼ちなみに本製品には過電流・過電圧・逆流電流を防止するための保護回路が組み込まれています。

UGREEN USB-Cハブ 10in1には回路の保護システムが内蔵されている

安全面にも配慮されている製品です。

RYO

USB-Aポートが電力不足になる

USB-Aポートに大きな電力が必要なデバイスを接続すると,電力不足で使えない場合があります

バスパワータイプの外付けHDDやディスクドライブなどを複数接続する際は注意しましょう。

▼対策としてパススルー充電用のType-Cポートから給電するというのも手です。

UGREEN USB-Cハブ 10in1にUSB充電器で給電している様子

給電状態にしておけばハブ側に10Wが割り当てられるので,ちょっとした電力不足なら解消できるかもしれませんね。

UGREEN USB-Cハブ 10in1|カバンに入れて持ち運びたいマルチハブ

UGREEN USB-Cハブ 10in1の本体画像

本記事では「UGREEN USB-Cハブ 10in1 レビュー|同時充電できる10ポート搭載の小型USB-Cハブ」について書きました。

UGREEN USB-Cハブ 10in1コンパクトなサイズ感とポートの拡張性を兼ね備えた1台です。

普段使いするカバンに入れておくだけで仕事でもプライベートでも強い味方になってくれますよ。

本製品で高速転送を実現し,Type-Cケーブル1本で快適な作業環境を整えてみませんか。

今回は以上です。