レンタルサーバーの選択基準は? 初心者が知っておきたい6つの重要ポイント

ウサギさん

最近はブログを開設する人が多いみたいだけど,レンタルサーバーはどのように選べば良いの?

今回はこのような疑問にお答えします。

レンタルサーバーはピンからキリまで様々な種類・価格帯のものがあり,利用用途によって使い分けなければなりません。

では,1ヶ月に数万も支払う高級レンタルサーバーを契約しなければならないのか…

確かにレンタルサーバーを無料で利用することはできませんが,毎月のコストはせいぜい1,500円ほど。

サイトのアクセス数にもよりますが,きちんと管理されているレンタルサーバーを選べば最下位プランでも問題なく利用できます。

そこで今回は,レンタルサーバーを選ぶ上で重要視すべきポイントを細かく掘り下げます。

レンタルサーバーを選ぶ基準

レンタルサーバーにはいくつかの種類がありますが,ここでは共有サーバーの利用を前提として選択基準をお伝えします。

共有サーバーとは1つの物理サーバーに複数ユーザーを収容して管理する方式です。

したがって,特別なアクセス権限は与えられておらず,独自のアプリケーションなどをインストールすることはできませんが,その代わり価格は安価に抑えられています。

共有サーバーの場合はWordPressを使用する際に簡単セットアップ機能が備わっていて,初心者の方でも迷うことなく使い始められることが特徴です。

ここでは,最も重要視される6つのポイントについて見ていきましょう。

安定性

レンタルサーバーの中で最も重要視されるのが安定性です。

レンタルサーバーは契約者側が実際にサーバーを組むわけではないため,どのようなスペックのサーバーで運用されているのかを事前に知っておかなければなりません。

なかには維持費を削減するために低スペックサーバーを用意し,1台に大量のユーザーを格納するケースもあります。

そのようなサーバー会社で契約してしまうと,サイトの閲覧や投稿が快適に行えず,最悪の場合サーバーがダウンしてデータが取り出せなくなる場合があります。

レンタルサーバーでは基本的にどのユーザーもリソースを平等に使用できるようになっていますが,1つのサイトにアクセスが集中すると稀に動作が不安定になることがあります。

しかし,共有サーバーの場合は不安定になっても保証してくれないことがほとんど。

なぜなら,1契約者あたりどれぐらいのリソースを割り当てているか詳細を公表していないから。

そのため,99.99%の動作保証が付随していてもサーバーが完全に停止しない限り,保証を受けることはできません。

度々不安定になろうが,サーバーのデータが紛失しようがサーバー会社は保証してくれないので,自分自身で最適なレンタルサーバーを選定する必要があるのです。

今では使用感や感想などをSNSで手軽に確認できるので,生の声を聞いて安定的に運用可能なレンタルサーバー会社か見極めるようにしてください。

加えて,実績を持っているサーバー会社では公式サイトに安定性について言及した項目があるはずです。

例えば,エックスサーバーでは「17年以上培ってきた豊富なノウハウと確かな技術力によってストレスのない安定したサービスの提供を約束する」旨のメッセージが載っています。

実際にエックスサーバーはこれまで大規模なアクセス障害を起こしたことはなく,安定してサイト運営ができる最強サーバーの1つといえるのでしょう。

処理速度

次にポイントとなってくるのが処理速度です。

処理速度と安定性は似ているようで異なり,具体的にはサイトの表示速度や高速化の意味合いを含んでいます。

表示速度はサイト表示のリクエストを出してから実際に表示が完了するまでの速度を指し,サーバースペック以外にもネットワーク設備がキーとなります。

サーバーが貧弱だと,サイトの表示リクエストを受けてから実際にデータを送信し始めるまでの初動が遅延し,その遅延によってさらに他のコンテンツの読み込みが遅くなります。

遅延が発生すると離脱率が大幅に増加し,閲覧しようとしていたユーザーを逃してしまうことになりかねません。

サイトの読み込みスピードはGoogleが無料提供するPageSpeed Insightsで確認できますので,気になる方は調べてみると良いかもしれません。

そして,ネットワーク設備についてはレンタルサーバーからデータを送受信する際の決め手となります。

いくらサーバースペックが最高水準でも通信速度が遅ければサイトの読み込みも遅くなり,全く意味がありません。

ネットワーク速度に関して,大々的に取り上げていないサーバー会社はネットワーク設備に重点を置いていない可能性が高く,注意が必要です。

また,サーバースペックやネットワーク設備以外に,キャッシュ機能を提供しているかどうかも注目しましょう。

有名なレンタルサーバー各社のキャッシュ機能は以下の通りです。

サーバー キャッシュ機能
エックスサーバー Xアクセラレータ (独自機能)
ConoHa WING コンテンツキャッシュ (独自機能)
お名前.com レンタルサーバー サーバーキャッシュ (独自機能)
ロリポップ! ロリポップ! アクセラレータ (独自機能)
さくらのレンタルサーバ コンテンツブースト (独自CDN機能・一部有料)
mixhost LiteSpeed Cache (LiteSpeed Tech社)

上記を見ると,すべてのサーバー会社で何かしらのキャッシュ機能を備えていることが伺えます。

このキャッシュ機能によりサイト表示の高速化だけでなく,大量アクセス時のパフォーマンスも向上させることができるのです。

キャッシュ機能の利用によって処理・表示速度に関連する問題を解決し,ストレスの無いサイト運営を目指したいものですね。

価格

次に考慮すべき点は利用料金です。

利用料金もサーバー会社によって様々ですが,優良サーバーと劣悪サーバーの違いは価格帯で判断できます。

例えば,A社が月額1,300円,B社が月額400円だとすると,ほとんどの方は安価なB社を選択するのではないでしょうか。

しかし,実際はA社が優良サーバーである確率が高いです。

あくまで推測なので,安価で提供しているサーバー会社すべてが悪いわけではありません。

コスパに優れたレンタルサーバーも数多く存在しますが,大抵は優良サーバーと劣悪サーバーの境目が1,000円前後で分かれている印象です。

1,000円以上で提供しているプランはストレージ容量や転送量に余裕を持たせてあったり,サポートが充実していたりと安心して利用できる側面がたくさんあるのです。

何かトラブルが起こってから後悔しても遅いので,価格帯を確認しつつ安心してデータを預けられるサーバー選びを心がけましょう。

利用料金は数ヶ月~3年ほどまとめて支払うことで1ヶ月あたりの価格を抑えることができます。

ほとんどの方は長期契約すると思いますので,事前に半年~1・2年分まとめて支払うことをおすすめします。

独自SSL

独自SSLについては,すべてのレンタルサーバー会社で利用できます。

ただ,サーバー会社によっては有料SSL証明書の適用は可能でも,無料のSSL証明書には対応していないケースがあります。

SSL証明書にはいくつか種類があり,企業やネットショップで利用されるもの,ネットバンキングなどの気密性の高い情報をやり取りする場で用いられるものなどがあります。

個人ブログの場合は無料で設定できるSSL証明書(Let’s Encrypt)で十分ですが,サーバー会社が無料SSL証明書の発行・更新に対応していなければなりません。

有名どころのレンタルサーバー会社であれば,まず間違いなく無料SSL証明書が利用できますが,マイナーなサーバー会社を選択する場合は契約前によく確認するようにしてください。

バックアップ

収容しているデータが利用できなくなった際にバックアップデータを使用して復元します。

デジタルで管理する以上,100%安全とは言い切れません。

サーバーの物理故障やシステム障害,自然災害などでデータが飛ぶことはもちろん,自分自身で誤って削除してしまうケースもあります。

そんなときにバックアップを取っていれば,元通りに近い形へ戻すことができます。

データのバックアップは利用者自身で行うのが基本ですが,サーバー会社によっては自動的にバックアップを作成・保管してくれるところがあります。

例えば,エックスサーバーやConoHa WINGでは,毎日決まった時間に自動でバックアップを作成してくれます。

バックアップデータは収容サーバーとは別のバックアップ専用サーバーに保管され,それらのデータさえもミラーリングで安全に保管されます。

バックアップファイルは復元手続きを行うことにより,無料で入手することができますので,いざというときにも安心です。

注意
バックアップの保管期間やバックアップディレクトリには制限があります。

すべてのレンタルサーバー会社でバックアップ機能を提供しているわけではありませんので,契約前にご確認ください。

WordPress簡単インストール機能

近年は誰でもサイト運営が可能になりましたが,CMS(コンテンツ管理システム)の中でシェア率トップを誇っているのがWordPressです。

本サイトもWordPressを利用して運用していますが,専門知識がない人でも容易に操作できますから驚いたものです。

個人でサイト運営する場合のほとんどはWordPressを利用しますが,手動でインストールするのにはとても手間がかかります。

プログラムファイルのダウンロードから,アップロード,データベースの作成,など…

でも,WordPressの簡易インストール機能を利用すれば,数ステップで簡単にサイトを立ち上げることが可能なのです。

サイト名・ドメイン・ID・パスワードを設定するだけで,瞬時にWordPress環境が自動インストールされるので難しい設定は一切必要ありません。

また,既にWordPress環境でサイトを構築している場合には,移行機能を利用することで他サーバーからの乗り換えも簡単です。

サーバー選びで躊躇している方は,ぜひ簡単セットアップ機能を活用してみてはいかがでしょうか。

レンタルサーバーの価値は選び方によって変わる

本記事ではレンタルサーバーの選択基準について,6つの項目に分けてお伝えしました。

レンタルサーバーは国内だけでなく海外でも幅広く展開されているサービスで,利用用途に応じた使い分けが必要になります。

特にレンタルサーバー側のスペックが極端に低いと思い通りに使えず,遠回りすることになりかねません。

加えて,サーバーの性能不足によりSEO面でも不利にはたらくことがあるので注意が必要です。

当サイトでは自信を持っておすすめできるレンタルサーバーをご紹介していますので,あわせてご覧いただければと思います。

今回は以上です。