ウサギさん
今回は,このような疑問についてお答えしていきます。
近年は格安SIMの需要が高まり,利用者も増え続けています。
大手キャリアよりも低価格な料金設定で,誰でも気軽に試せるのが大きな特徴です。
そんな格安SIMですが,利用できないスマートフォンはあるのでしょうか。
本記事ではiPhoneで格安SIMを利用することができるのか,よくある疑問とおすすめ格安SIM3社をあわせてご紹介します。
初心者の方でもサクッと理解してもらえるように,大切なポイントを分かりやすく解説していきますね。
目次
iPhoneは格安SIMでも使える?
いちばん気になるところですよね。
iPhoneは格安SIMでも利用できます。
日本で販売されているiPhoneは国内利用を前提に最適化されており,日本で提供されている回線であれば問題なく利用できます。
格安SIMの場合は10社以上の事業者がありますが,そのほとんどで利用できないことはありません。
ただ,iPhoneの購入元によってはSIMロックの解除を行わなければならない場合があります。
この操作については,後ほど詳しくお伝えします。
よくある疑問: 格安SIMでiPhoneは売ってないよね?
そう,よく皆さんが疑問を持つのはiPhoneを取り扱っていない格安SIMでなぜ利用できるのか,ということです。
格安SIMサービスを提供しているプロバイダーは数多く存在しますが,最新iPhoneを販売している事業者はありません。
例外として2020年に発売されたiPhone SE 第2世代は格安SIM各社で販売されていますが…
そうなると当然,最新機種を求めている方は予約購入が可能な大手キャリアで契約するようになります。
そのため,iPhoneは大手キャリアでしか利用できないものだという固定概念が生まれてしまっているのです。
しかし実際にはiPhoneが大手キャリアでのみ使えるよう制限を行っている事実はなく,たとえ格安SIMであっても不都合なく利用できるのです。
また,キャリアショップで購入すると多少安くなることから大手キャリアで契約する方が多い印象ですが,Appleストアで購入すれば回線を同時申し込みすることなく端末単体で購入できます。
よくある疑問②: 大手キャリアで購入したiPhoneでも使える?
はい,大手キャリアで購入したiPhoneでも格安SIMを利用できます。
ただし,SIMロック解除という操作が必要になります。
SIMロックは大手キャリアで購入した端末に対してかけられ,他社回線の利用を制限する役割を果たしています。
したがって,ロックのかかった状態では特定の回線しか利用できません。
SIMロックは端末代金を支払い終え,最低契約期間が過ぎれば解除できることがほとんどですが,自動的に解除されることはありませんので必ず解除申請を行う必要があります。
SIMロックを解除すればどの格安SIM事業者でも利用できるようになりますのでとても便利です。
また,以前はSIMロックの解除に手間やお金がかかっていましたが,ウェブ上から簡単に解除申請ができるようになりました。
iPhoneで格安SIMを使う時に覚えておくこと
まず,大手キャリアと格安SIMでは大きな点で違いはありません。
しかし,細かい部分では少し異なるところがあり,格安SIMへ乗り換える際は注意が必要です。
大手キャリアとは通信速度が異なる
大手キャリアは自社回線網を所有しているため,安定して高速なインターネット通信の提供が可能になっています。
一方,格安SIMの場合は自社回線を持っておらず大手キャリアから借りた回線で運用しています。
そのため,大手キャリアと格安SIMでは利用できる帯域幅が異なり,通信速度や安定性も変わってきます。
具体的に言うと,格安SIMは通信速度が不安定でアクセスが集中する時間帯は速度が低下しがちです。
低下してもほとんどの場合は問題なく利用できるのですが,HD画質でYouTubeを閲覧するなどリソースを大量に使用するコンテンツは厳しいです。
速度が低下するのは通勤時間やお昼休みの時間帯などで,それ以外の時間は比較的高速なインターネット通信が利用できます。
月々の利用料金がお得に
格安SIMに切り替えると,大手キャリアより最大5千円近く安くなることがあります。
毎月5千円も安くなれば1年で6万円お得に利用できる計算になりますね。
格安SIMでは標準機能外のものはすべてオプション扱いになりますので,必要な機能のみ選んで追加することになります。
不要な機能を省くことで出費を抑えられるので,とてもリーズナブルに利用できます。
SIMロックの解除が必要
SIMロックの解除については重要なことですのでもう一度お伝えします。
まず,SIMロック解除が必要なのは大手キャリアで購入したiPhoneです。
Appleストアで端末のみを単体購入した場合はSIMフリー版となり,SIMロックは施されていません。
大手キャリアで購入したiPhoneをお持ちの方はSIMロックの解除申請を行ってください。
そうすることで,どの携帯電話会社の回線でも利用できるようになります。
上図をご覧いただくとイメージしやすいかと思いますが,SIMロックがかかっている状態では他社回線を利用できません。
例えば,docomoで購入した場合はdocomoとdocomo回線を利用している格安SIMでは問題なく使えますが,au回線やSoftbank回線では利用できないのです。
つまり,SIMロックは携帯電話会社で制限をかけているのではなく,回線の種類によって制限を設けているのです。
そのため,格安SIMで同じ種類の回線を選べばSIMロックを解除していなくても利用できるのですが,あとでロックを解除したくなった時に面倒な手続きを行わなければなりません。
格安SIMへの乗り換え手続きと併せてSIMロック解除も行えば,そこまで苦には感じないと思いますのでぜひこの機会にSIMロック解除を行ってください。
SIMカードの形状
格安SIMではSIMカードのみの契約となるため,SIMカードの形状を把握しておく必要があります。
格安SIMの契約手続きはウェブサイトもしくは実店舗で行うことになりますが,申込時にSIMカードの大きさを選択しなければなりません。
iPhone5以降の機種はすべて「nano SIM」となっていますので,よほど古い端末でない限りnano SIMを選んでいただければ間違いありません。
間違って違う形状のSIMカードを契約してしまうと,再発行手続きが必要になり,手数料が発生する場合もありますので注意するようにしてください。
iPhoneに合う格安SIMはズバリ3つだけ
格安SIMは複数社ありますが,その中からどの事業者が適しているのかを見極めるのは困難です。
そこで,今回は私が選んだおすすめ格安SIMを3つお伝えします。
この中からご自身に合ったプロバイダーを選べば,満足できること間違いなしです。
Y! mobile: 速度がド安定
Y! mobileはSoftbankのサブブランドです。
サブブランドは他の格安SIM事業者とは異なり,親回線から優遇されている格安SIMです。
サポート体制は万全で電話・メールなど様々な方法で気軽にサポートを受けられるようになっています。
実店舗も全国各地に展開しており,ご年配の方でも不安を抱くことなく利用できます。
また,通信速度はピカイチで他の格安SIMプロバイダーとは比になりません。
理由は単純で他の格安SIMよりも多くの帯域をもらえているからです。
帯域はそれぞれの事業者ごとに決められているのですが,大手キャリア>サブブランド>格安SIMの順になっています。
大手キャリアは自社回線で運用している分自由に使える帯域幅が広いのですが,格安SIMは大手キャリアから回線を借りているため,大手キャリアと同等の帯域幅をもらうことはできません。
ただ,Y! mobileはサブブランドの立ち位置であることから通常の格安SIMよりも多くの帯域を利用できるようになっており,回線が混み合う時間帯でも快適な通信環境を実現しているのです。
そして,10分以内の国内通話が通話料無料となるサービスが標準で付随していて,短時間の通話を複数回行う方にはおすすめです。
10分以上の通話がメインの方には通話時間・通話回数無制限の定額通話サービスも用意されていますので,併せてご検討ください。
LINEモバイル: SNS通信量フリー
LINEモバイルではチャットアプリ「LINE」の利用で発生した通信量がカウントされないサービスを標準提供しています。
普段からLINE通話を頻繁に利用される方は,LINEモバイルを契約することで通話料が完全無料になります。
また,トークルームで写真や動画を送受信した場合もカウントフリーですので,通信量を気にすることなく思う存分楽しめます。
また,TwitterやInstagramのSNSサービス,Apple Music,Spotifyなどの音楽配信サービスも通信量を消費しなくなるデータフリーオプションが用意されていて,今の若者の利用用途に沿った内容となっています。
その他にも,水没や落下の故障に対応する端末保証オプションが提供されており,LINEモバイルで購入していない端末でも月額500円を支払うことで加入できます。
特にiPhoneは落とすと割れやすいので不安な方は加入しておくと良いかもしれません。
楽天モバイル: 通信上限なし?
楽天モバイルは格安SIMの中で唯一独自回線を構築しているプロバイダーです。
楽天回線エリアとパートナー回線エリアの2種類があり,楽天回線エリアでの利用は通信量に上限が設けられていません。
そのため,通信量を一切気にすることなく,様々なコンテンツを楽しめます。
一方,パートナー回線エリアはau回線を借りて運用しており,1ヶ月に5GBまでと決められています。
5GB以上の通信を行うと通信制限の対象となりますが,制限時も最大通信速度が1Mbpsと高速です。
1MbpsはYouTubeの480P画質が閲覧できる程度の速さで,音楽配信サービスなどの利用には問題ない速度となっています。
また,楽天モバイルでは初期費用や違約金,SIMカード再発行費などの手数料を無料化するZERO宣言なる取り組みを行っており,煩わしい手数料も一切かかりません。
そして,数年後の運用開始が期待される5G回線の整備も全国で進めてられており,追加料金を支払うことなく5G回線が利用できます。
大手キャリアでは5G回線を利用する場合に別途料金を支払う必要があるため,楽天モバイルは革命的な料金で最新サービスを提供していることになります。
iPhoneを格安SIMで使うためのたった2つの手順
iPhoneを格安SIMで利用できるということは分かりましたが,いざ乗り換えるとなると面倒だと思っていませんか。
そんな心配も無用です。
これからお伝えする手順に沿って進めていけば,すぐにiPhoneで格安SIMが利用できるようになります。
iPhoneの情報について確認
まず,格安SIMで利用予定の端末が動作確認に合格しているか確認します。
格安SIMプロバイダーでは動作確認端末一覧をウェブページで公開していて,所有しているスマートフォンが格安SIMに対応しているかどうか素早く確認できるようになっています。
iPhoneの場合はデバイス名と購入場所が分かれば簡単に調べることができます。
デバイス名とは「iPhone8」「iPhone XS」といった名称です。
もし分からなければ,設定>一般>情報 と進んで機種名欄で確認できます。
iPhoneの購入場所は大手キャリアかAppleストアです。
分類の詳細は下記のイメージ図をご覧ください。
購入場所が分かれば,各事業者のホームページで動作確認端末一覧を確認してください。
Appleストアで購入した方は動作確認端末一覧ページで「SIMフリー」と記載されているところをご覧ください。
デバイス名と購入場所が分かれば,あとは事業者のホームページで確認するのみです。
本記事でご紹介した格安SIM3社については下記リンクからご確認ください。
SIMロックの解除
ここでは,上記手順で動作可能な端末だったという前提で進めます。
Appleストア以外で購入したiPhoneの場合はSIMロックの解除申請を行いましょう。
ちなみにAppleストアで購入したiPhoneはSIMロックがかかっていませんので,本手順は不要です。
SIMロック解除は各携帯電話会社のホームページから行えます。
下記リンクから該当するキャリアのウェブサイトに進んでください。
サイトに進むと詳細な手順が記載されていますので,その順序に従ってSIMロック解除を進めてください。
(SIMロック解除の手続方法については各社異なりますので省略します。)
SIMロックの解除が無事行われた場合は,以上となります。
あとは,ご自身に合った格安SIMプロバイダーを選び,契約するのみです。
iPhoneでも格安SIMで快適に利用できる
今回は,格安SIMでiPhoneを使用することができるのかというテーマでお送りしてきました。
結果,何の問題もなくiPhoneが利用できることが分かりました。
特に日本ではiPhone利用者が多く,携帯電話料金は安くしたいけれど,Androidにはしたくないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方も iPhone+格安SIMの組み合わせで安心してご利用いただけますので,ぜひ格安SIMを検討いただければと思います。
今回は以上です。