最近,格安SIMの知名度が上がり,利用者も増加してきました。
しかし,大容量のデータ通信を行いたい方には物足りなく感じることがあります。
でも,格安SIMで公衆無線LAN接続サービスが提供されていれば,外出先でも通信量を気にすることなく利用することができます。
そこで今回は,格安SIMで公衆Wi-Fiが利用できるプロバイダーについてお伝えします。
目次
公衆無線LANとは
公衆無線LANは,パソコンやスマートフォン,タブレットなどの電子機器を外出先で利用できるように整備された無線LAN接続サービスです。
公衆無線LANの設備は年々改修されており,より高速なネット通信が可能になっています。
主に,公共交通機関の駅や車内,空港,商業施設,宿泊施設,学校などに設置されていて,ほとんどの場所で第三者が自由に接続できるようになっています。
最近では,観光客向けに無料提供されている公衆Wi-Fiも多く,サービスの質も向上しています。
公衆Wi-Fiが使える格安SIM
大手キャリアでは自社もしくは公衆Wi-Fiを提供している他社と提携して,契約者向けに無料で利用できる公衆Wi-Fiが展開されています。
しかし,格安SIMは大手キャリアと比較して大幅なプライスダウンを実現している分,公衆Wi-Fiサービスをオプションとして有料で提供していたり,そもそもサービス自体が用意されていないケースがあります。
そこで,格安SIMでの公衆Wi-Fiサービスの提供有無を下記にまとめました。
プロバイダー | 無料 | 有料 |
UQモバイル | × | ○ |
Y! mobile | ○ | × |
LINEモバイル | × | ○ |
mineo | × | ○ |
BIGLOBEモバイル | ○ | × |
楽天モバイル | × | ○ |
IIJmio | × | ○ |
NifMo | × | × |
OCN モバイルONE | ○ | ○ |
表を見ると,無料で公衆Wi-Fiサービスを提供しているのは,わずか3社であることが分かります。
格安SIMを契約する上でどうしても無料で公衆Wi-Fiを利用したい場合は,その3社のいずれかを選ぶ必要があります。
ただ,有料オプションとして提供しているところは,利用できる場所が広いことが多く,それぞれにメリットとデメリットが存在します。
UQモバイルの公衆Wi-Fiサービスは以前は無料で利用できましたが,現在は新規受付を終了して有料プランのみになっています。
プロバイダー側からしたら公衆Wi-Fiサービスを無料で提供するのは,費用面でかなり厳しいのだと思います。
公衆Wi-Fiを無料で利用できる格安SIM
先程,公衆Wi-Fiを利用できる格安SIMプロバイダーを一覧でご紹介しました。
ここからは,無料で利用できる3社について詳しくご説明します。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルでは,6GB以上のプランを契約することで無料の公衆Wi-Fiを利用できるようになります。
それ以外のプラン契約者には,月額250円の有料サービスとして提供しています。
BIGLOBEモバイルは,KDDIのグループ会社「BIGLOBE」が運営する格安SIMサービスで,サポートも手厚く受けられる印象があります。
利用できる場所はカフェや飲食店,駅構内,商業施設など様々で,ワイヤ・アンド・ワイヤレスの提供する公衆Wi-Fiを使うことができます。
ワイヤ・アンド・ワイヤレスもKDDIのグループ会社で,幅広く公衆Wi-Fiを手掛けています。
Wi-Fiスクエアのステッカーが貼ってある場所で利用できるため,事前によく利用する場所を確認しておくと良いでしょう。
OCN モバイルONE
OCN モバイルONEでは,すべての契約者が無料で公衆Wi-Fiを利用できます。
ただ,利用できるのはスマホのみで,PCを接続することはできないため,あくまでスマホの通信容量を抑える目的でのみ使えるようになっています。
利用可能なアクセスポイントスポットは全国約82,000箇所とのことですが,実際に利用できる場所はそれほど多くなく,むしろWi-Fiスポットを探すのに苦労しそうです。
使えるのはDo SPOTのみで,BIGLOBEのワイヤ・アンド・ワイヤレス提供スポットと比較すると,かなり利用範囲が限られます。
OCNは,別にOCNホットスポットという有料サービスを展開しており,有料版はSoftbank系のBBモバイルポイントが利用でき,PCの接続も可能になっています。
BBモバイルポイントはワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供するWi2エリアと同じくらい利便性がよく,様々な場所に設置されている印象です。
OCNを利用するのであれば,有料版を利用する前提で考えるようにしましょう。
Y! mobile
Y! mobileでは,シェアプランとケイタイSSプランを除き,すべてのプランで公衆Wi-Fiが無料で利用できます。
利用できるWi-Fiスポットは,「Softbank Wi-Fiスポット」と「BBモバイルポイント」の2種類で,提供エリアはかなり広くなっています。
主要駅や飲食店,ショッピングセンターなどで提供されていることが多く,新幹線車内で利用することもできます。
Y! mobileはSoftbankのグループ会社で,手厚いサービスや他社ではオプションのサービスも無料で用意されていることが多いです。
格安SIMの中では月額料金が多少高いですが,サービスやサポートを期待するなら,おすすめしたいプロバイダーです。
公衆Wi-Fiを有料で利用できる格安SIM
格安SIMでは,公衆Wi-Fiを有料で提供しているプロバイダーが多くあります。
有料で提供している分,利用できる場所が広いという特徴がありますが,すべてのプロバイダーで同じスポットが利用できるわけではありません。
ここからは,どの格安SIMプロバイダーが,どのスポットを利用できるのか解説します。
SECURED Wi-Fi
SECUREED Wi-Fiを提供しているプロバイダーは以下の通りです。
- LINEモバイル
SECURED Wi-FiはNTTが運営しているサービスですが,正直ほとんど聞いたことがないサービスです。
一応,ホットスポットは設置されているようですが,コンビニや飲食店を中心に展開しているようで,コンビニでWi-Fiを利用することはほぼないと思います。
LINEモバイルがオプションとして提供していますが,あまりおすすめはできません。
それなら,LINEモバイルとは別に単体で公衆無線LAN接続サービスを利用された方が良いと思います。
Wi-Fiスクエア
Wi-Fiスクエアを利用できるのは,下記プロバイダーです。
- UQモバイル
- DMMモバイル
- mineo
- IIJmio
- 楽天モバイル
UQモバイルだけが「Wi2 300 for UQ mobile」というサービスを展開しており,その他は「エコネクト」という公衆無線LAN接続サービスを提供している他社プログラムを利用することになります。
エコネクトはワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)のWi-FiスクエアとBBモバイルポイントのどちらも使うことができ,利用可能範囲がグッと広がります。
駅や空港で利用できことも多く,回線速度も高速なため,大変重宝するサービスです。
BBモバイルポイント
BBモバイルポイントが利用できるプロバイダーは,下記の通りです。
- DMMモバイル
- mineo
- IIJmio
- 楽天モバイル
これらはすべてエコネクトで提供されているプロバイダーです。
BBモバイルポイントはADSL時代に設置されたアクセスポイントが多いため,回線速度が速いわけではありませんが,ほとんどの公共施設で提供されているサービスで,とても利用しやすい印象です。
ただ,セキュリティはそこまで高いわけではありませんので,接続時は個人情報の送信を行わないようにしてください。
また,VPNサービスを併用することでより安心して利用できるのではないでしょうか。
公衆Wi-Fiはセキュリティに注意して利用しよう
公衆Wi-Fiは手軽に利用できて通信容量も消費せずに済むため,とても助かる存在なのですが,セキュリティ面では危険な場合があります。
特に,古くからあるアクセスポイントの場合,セキュリティ対策が万全ではないことがあり,悪意ある人がアクセスすると,送受信した情報が傍受されてしまう可能性があります。
今ではスマホ向けにも有料のVPNサービスが用意されていますので,ぜひご利用いただき,安全に使っていただきたいと思います。
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