こんにちは。毎日のようにUSB充電器を持ち歩いているRYOです。
イヤホン,パソコン,スマホ,モバイルバッテリーと,今思いつくものだけでもUSBで給電する機器はたくさんあります。
しかし意外に不便なのが,出力ワットやポート数によっては1つの充電器で済まないということ。
せっかくUSB規格で統一されているはずなのに,結局複数の充電器を併用していたら本末転倒ですよね。
そんな悩みを抱える方におすすめなのが,Baseus「PowerCombo 6-IN-1」です。
USB-C×2,USB-A×2,ACコンセント×2を搭載した,縦長い形状の電源タップ。
USB-Cは最大65W,AC電源は最大1250Wまで対応します。
GaN III (窒化ガリウム)技術のおかげか写真で見るよりコンパクトなので,持ち運んでも苦にならなさそう。
そんなわけで本記事では,PowerCombo 6-IN-1の外観や特徴,実際に使った感想まで,余すことなくレビューしていきます。
目次
PowerCombo 6-IN-1のデザインと仕様
まずはPowerCombo 6-IN-1の概要から。
- 外観
- 仕様
順番にご紹介します。
外観
PowerCombo 6-IN-1は電源タップとUSB充電器が1つになった斬新なアイテム。
直方体の形をしていて,ほどよい安定感があります。
つや消しされたプラスチック筐体は,指紋や汚れが目立ちにくいですね。
RYO
上部にあるBaseusロゴの主張が強すぎないのもGood。
正面にはUSB-C,USB-Aポートが2基ずつ。
USB-Cは左側,USB-Aは右側が高出力に対応しています。
複数ポート接続時の出力制限はスペックをご覧ください。
両側面には3ピンコンセントが1基ずつ。
ホコリ防止シャッター付きなのは地味にありがたい。
裏側には電源コードが直づけ。
せめてデスクトップパソコンのように着脱できればよかったですね。
そして,電源コードは約8.5mmの超極太。
しかも硬めなので取り扱いに難儀しそうな気がします。
RYO
プラグ部分は2ピン+アースの構成です。
3ピン⇒2ピンの変換アダプタを使わないで済むのはありがたい!
AC電源に3ピンプラグを接続する場合は,必ずアース接続を行うこと。
重さは363gと充電器にしてはやや重め。
缶ビール (350ml)に近い重さですね。
一方,大きさは缶コーヒーと同じでした。
その他の付属品は写真のとおり。
意外だったのが,100W対応のUSB-Cケーブルが付属しています。
長さは1mで,硬すぎず柔らかすぎずといった感じ。
RYO
私が普段使っているBaseusの充電ケーブルとよく似ているので,実はこれの色違い・長さ違いなのかも。
スペック
製品名 | PowerCombo 6-IN-1 | |
USBポート | USB-C | 2ポート 最大65W |
USB-A | 2ポート 最大60W |
|
ACポート | 2ポート 最大1250W |
|
参考価格 | 5,999円 |
製品名 | PowerCombo 6-IN-1 | |
USB-C | ポート | 2ポート |
出力 | 最大65W (20V / 3.25A) |
|
充電規格 | PD3.0 / PD2.0 / PPS / QC4+ | |
USB-A 1 | ポート | 1ポート (定電流ポート) |
出力 | 最大5W (5V / 1A) |
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充電規格 | - | |
USB-A 2 | ポート | 1ポート |
出力 | 最大60W (20V / 3A) |
|
充電規格 | QC3.0 / QC2.0 / SCP FCP / AFC APPLE2.4 / BC12 / PE+ |
|
AC | ポート | 2ポート |
出力 | 1250W (125V / 10A) |
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機能 | 本体 | GaN III Pro技術 多重保護システム ホコリ防止シャッター 難燃性のPC素材 |
電源コード | 二重被ふく JIS規格準拠のコード |
|
電源コードの長さ | 1.5m | |
重量 | 353g | |
寸法 | 縦 | 97cm |
横 | 41cm | |
高さ | 38cm | |
参考価格 | 5,999円 |
USBポート出力制限リスト
付属品
USBケーブル | タイプ | Type-C to Type-C |
仕様 | 100W対応 (20V / 1A) |
|
カラー | ブラック | |
コードの長さ | 1m |
※付属品の寸法は実測値
PowerCombo 6-IN-1の使用感・活用例
電源を入れるとUSBポート上部のランプが光ります。
インジケーターが暗めなので,寝室に置いても大丈夫そうですね。
安定感抜群で,机が多少揺れたぐらいではガタつきません。
ただ,縦に細い筐体である以上,少し手前に飛び出します。
デスクの奥側に設置する場合は,コードが下に垂れて負荷がかかりやすくなるので要注意。
実際にノートパソコンをType-C 1ポートしてみました。
Lenovo ThinkPad X1 Carbonシリーズの100W充電に対応したモデルです。
Lenovo Vantageというソフトウェアで確認すると65Wで給電されていることが分かります。
念のため実測すると,19.7V3Aで約59Wという結果になりました。
次にノートパソコンはそのままで,Type-C 2ポートにスマホを接続。
Xperia 1 IIIなので,最大30Wまでの給電に対応しています。
ただし,USB-Cポートを同時に使うと,左側が45W,右側が20Wに制限されます。
RYO
スマホを測定すると,9.26V1.73Aで約16Wでした。
ほぼ20Wなので問題ありません。
イヤホンやスマートウォッチ,モバイルルーターなど,高電力を必要としないものにはUSB-Aポートがおすすめ。
特にUSB 1ポートは他ポートの影響を受けず常に5Wなので,機器に負荷をかける心配がありません。
一方,USB 1ポートは単独使用であれば,最大60Wまで対応します。
QC3.0にも対応しているので,タブレットやモバイルバッテリーの充電にもってこいですね。
さらにAC電源まで接続するとこんな感じ。
コード類はゴチャゴチャしますが,PowerCombo 6-IN-1だけで完結しているのがスゴい!
RYO
複数のUSBポートを同時に使うと,接続時に瞬断が発生します。
この現象は各ポートに適切な電流を流すためのものであり,不具合ではありません。
PowerCombo 6-IN-1の特徴とレビュー
PowerCombo 6-IN-1の特徴と使用感は以下のとおり。
- 旅行にも最適! 電源周りがコンパクトに収まる
- 単ポート最大65Wだが合理的な側面もある
- 安全性にこだわった7つの保護技術
順番に解説しますね。
旅行にも最適! 電源周りがコンパクトに収まる
本製品は先にも述べたとおり,USBとACが一体化した電源タップ。
しかも (直差しタイプではなく)電源コードがあるので,コンセントから距離があっても使いやすく,デスク上の配線を極限まで減らせます。
RYO
また,外出先や旅行先へ持ち込むのもアリ。
PowerCombo 6-IN-1が1台あれば,スタバや新幹線,ホテルなど電源が限られている場所で大活躍すること間違いなしです!
単ポート最大65Wだが合理的な側面もある
PowerCombo 6-IN-1はUSB-Cの最大出力が65W。
最近では100W越えのUSB充電器も発売されているぐらいなので,少し物足りなさを感じる方がいるかもしれません。
しかし,実際に100Wの恩恵を受けられるのはノートパソコンぐらいのもので,スマホやタブレットなら30Wで十分。
ノートパソコンにしても充電時は1時間程度つなぎっぱなしにするため,65W給電でもさほど困ることはないでしょう。
RYO
それでも何か理由があって100W給電が必要なら,別途充電器を用意してAC電源につなげばOK。
今なら小型の単ポートタイプもあるので,そこまで重量が重くなることはなさそうですよ。
これらをまとめると,最大出力は65Wでも事足りるケースが大半であり,必要に応じてACコンセントで拡張できる,合理的な設計であるということですね。
安全性にこだわった7つの保護技術
PowerCombo 6-IN-1はUSB給電だと最大85W (2ポート使用時),AC電源も併用すると最大1250Wを扱います。
通常の家庭用電源でも最大1500Wですから,それなりに大きな電力が流れることは一目瞭然。
そうなると当然ながら,安全面への配慮が気になります。
でも,心配はご無用。本製品は7つの保護技術を搭載しています。
- 過充電保護
- 過電圧保護
- 過電流保護
- 過熱保護
- 短絡保護
- 耐火性接地保護
- 内部安全シャッター
もちろんPSE認証もされているので安心して利用可能。
本製品のUSB部分とコンセント部分に独立した冷却システムを備えることで,複数機器を充電しても発熱しにくい構造になっています。
RYO
PowerCombo 6-IN-1との比較 (RAVPower・ANKER)
本項ではPowerCombo 6-IN-1と似たコンセプトで開発された2製品を比較します。
製品名 | PowerCombo 6-IN-1 | RP-PC136 | PowerPort Strip PD 2 mini | |
メーカー | Baseus | RAVPower | ANKER | |
イメージ | ||||
カラー | ブラック | ブラック ホワイト |
ホワイト | |
USB |
ポート | USB-C×2 USB-A×2 |
USB-C×2 USB-A×2 |
USB-C×1 USB-A×2 |
出力 | 最大65W | 最大65W | 最大30W | |
AC |
ポート | AC×2 | - | AC×2 |
出力 | 1250W | - | 1000W | |
電源コードの長さ | 1.5m | 1.5m | 1.5m | |
重量 | 353g | 250g | 322g | |
寸法 | 縦 | 97mm | 75mm | 80mm |
横 | 41mm | 40mm | 80mm | |
高さ | 38mm | 40mm | 34mm | |
参考価格 | 5,999円 | 5,699円 | 3,590円 | |
口コミ・評判 | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
やはり圧倒的にスペックが高いのはPowerCombo 6-IN-1。
後発品ということもありますが,USBとコンセントを両刀使いできるメリットは非常に大きく感じます。
ANKER製も同じくACコンセントを備えている点は評価できますが,USB出力が最大30Wなので複数機器を同時に充電するのは厳しいでしょう。
RAVPower製はPowerCombo 6-IN-1と同じ最大65WのUSB出力を実現し,ポート数もUSB-C×2,USB-A×2と変わりません。
しかし,その構成ならBaseus 100W USB-C充電器やAUKEY PA-B7など,よりコンパクトで高スペックな製品が販売されているため,わざわざRAVPower製を選ぶ意味はありません。
つまり,多彩な給電方法とサイズ感,高出力仕様が唯一無二なわけです。
PowerCombo 6-IN-1のまとめ: USB充電に困らない次世代電源タップ
本記事では「【Baseus PowerCombo 6-IN-1 レビュー】USB充電器と一体化したポータブル電源タップ【USB PD 65W対応】」について書きました。
PowerCombo 6-IN-1は最大65WのUSB出力に対応し,ACコンセントなど全6ポートを兼ね備える電源タップ。
あらゆる機器でマルチに動作し,本製品1台で電源周りがすべて完結します。
今回は以上です。