賃貸のアパートやマンションで一苦労するのが,光回線の導入。
いざ契約しようと思っても,開通工事ができなかったという方は多いはずです。
悩んでいる人
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理由はいくつかありますが,代表的なものは以下のとおり。
- 建物の構造上の問題
- 管理人が許可していない
- サービス提供エリア外
これらの条件をすべてクリアしなければ,光回線を契約するどころか工事さえできません。
こんな絶望的な状況に半ば諦めかけの方が大半だと思いますが,実は工事不要で使えるネット回線があるのです。
ルーターを置いて起動させるだけでネットが使い始められるので,面倒な設定や高額な初期費用も必要ありませんよ。
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そんなわけで本記事では,アパートやマンションで光回線を引くための確認手順や工事ができない理由,おすすめの代替ネット回線サービスをご紹介していきます。
賃貸住宅で光回線の開通工事ができない5つの理由を分かりやすく解説しているので,工事不要で使えるおすすめ回線とあわせて参考にしてみてください!
目次
賃貸住宅で光回線の工事ができない原因と理由
賃貸マンションなどで光回線の開通工事ができない理由は以下のとおり。
- 既に別会社の光回線が開通している
- 自宅近くまで光ファイバーが届いていない
- 建物が特殊な状況下にある
- 住宅のオーナーや管理会社が許可していない
- サービスの提供エリア外
順を追ってご説明しますね。
既に別会社の光回線が開通している
マンションやアパートは特定のネット回線を導入済みであることが大半。
特に大型マンションだと新たな回線設備を引き込むのは手間と時間がかかるため,断られやすい傾向にあります。
このような場合はマンションやアパート全体に導入する集合住宅プランではなく,部屋1室分だけ契約する戸建てプランを検討してみましょう。
基本的に工事するのは1部屋分になるので,隣人や管理会社の負担にもなりにくいはずです。
ただし,高層階に住んでいる場合や建物の築年数が20~30年以上の場合は戸建てプランでも契約できません。
自宅近くまで光ファイバーケーブルが届いていない
山間部や田舎など立地によっては光ファイバーケーブルが未到達の場合があります。
ほとんどの地域ではエリアマップを確認すれば分かりますが,稀にエリア内であっても契約できないことがあるので要注意。
希望していた光回線が引けない場合は,電力会社系やCATV系など特定地域に根ざした事業者を中心にあたってみるといいでしょう。
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建物が特殊な状況下にある
建物の立地が特殊だったり,複雑な構造をしていたりすると工事できません。
例えば,光ファイバーケーブルは道路にある電柱から宅内に引き込みますが,無電柱化が進んでいる地域だと電柱や電線が地下に埋められていることがあるのです。
他にも住宅街などで他人の自宅を横断・経由しなければならないケースがありますよ。
これらに該当する場合は当然ながら開通工事ができないため,新規で光回線を契約するのは不可能ということになります。
住宅のオーナーや管理会社が許可していない
賃貸住宅の場合は必ず工事許可が必要になります。
こればかりは大家さんや管理会社次第なのでなんとも言えませんが,許可してくれない管理者さんも一定数おられます。
「入居してみたら光回線が引けなかった」というのでは困りますから,入居前に大家さんや管理会社に直接問い合わせるようにしてください。
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サービスの提供エリア外
光回線にはサービス提供エリアが決められており,エリア外で契約することはできません。
CATV・電力系のネット回線はかなり限られた範囲になっているので,自宅が対応エリアか確認しておくことは重要です。
逆にNTT東西が提供するフレッツ光やNTT通信網を流用する光コラボモデルだと全国で契約できます。
ごく一部対象外エリアも存在しますが,まずエリア内だと考えて大丈夫でしょう。
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賃貸のマンションやアパートで使える光回線の種類
光回線の引き込み工事に制約を設けていることが多い賃貸住宅。
実は”賃貸”という同じくくりでも,場所によって使えるネット回線が異なります。
- フレッツ光などのマンションタイプ
- NTTやCATVなどの戸建てタイプ
- 導入済みの無料ネット回線
- 管理者が指定している光回線業者
以下で詳しく解説していきますね。
フレッツ光などのマンションタイプ
マンションやアパートなどの集合住宅で多く見られるのがマンションタイプの光回線。
月額料金は安価ですが,入居者全員で回線設備を共有するため,通信速度が安定しにくい傾向にあります。
もし宅内に光コンセントと呼ばれる光ファイバーの接続口が設置されていれば,NTT光回線が導入済みである証拠。
面倒な開通工事をせずに,光回線事業者と契約するだけで使い始められますよ。
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NTTやCATVなどの戸建てタイプ
マンションタイプが契約できない場合に検討したいのが戸建てタイプの光回線。
一軒家の場合と同じ契約方法になるため多少割高ですが,他の入居者と回線を共有しないので速度が安定しやすいですね。
一方,高額な工事費用がかかったり,外壁の一部に穴を開ける可能性があったりとデメリットも少なくありません。
マンションの上層階など引き込み作業ができない場所もあるので,その点は前もって理解しておきましょう。
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導入済みの無料ネット回線
賃貸住宅では入居者向けにネット回線を解放しているところがあります。
月額料金は共益費に含まれていることがほとんどで,入居後すぐに使える点も魅力的に感じるかもしれません。
しかし,そんな都合よく利用できるはずはなく,実は落とし穴だらけなんですよ。
- 通信速度が遅い・安定しない
- 現在主流の光回線ではない
- 通信容量に制限がある
- セキュリティレベルが低い
- プロバイダーが分からない
これは公共施設によくあるフリーWiFiと同じ状態なので,安全かつ快適に使えることはまずあり得ません。
仮に無料のネット回線が用意されていても手をつけず,早急に別回線を契約するのが賢明です。
管理者が指定している光回線事業者
大型マンションでは建築時に独自のネット回線を整備するケースがあります。
例えば,レオパレスだとレオネットなる完全オリジナルの回線が用意されており,入居者が固定回線を使うとなるとレオパレス21との契約が必須になります。
その上,独自回線を提供するマンションでは別回線の引き込みを厳しく制限していることが多く,フレッツ光などの他社回線を利用できない物件が多数あります。
もしNTTや電力系・CATV系の光回線を別契約するつもりなのであれば,必ず入居前に回線引き込みに関する条件を確認するようにしてくださいね。
マンションやアパートへの光回線の導入可否を確認する方法
指定されたネット回線以外を利用する場合は各所へ確認が必要になります。
- 【手順1】オーナーや管理会社に直接問い合わせる
- 【手順2】対象エリアのネット回線事業者を探す
- 【手順3】事業者に状況を説明して工事可否を確認する
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それでは手順ごとに見ていきましょう。
【手順1】オーナーや管理会社に直接問い合わせる
まずは賃貸住宅を管理している大家さんや管理会社に問い合わせましょう。
以下の内容を確認すればOK。
- 既に導入されているネット回線はあるか
- 光回線の開通工事を手配してもよいか
- 工事を申し込む過程で注意すべきことはあるか
開通工事の光ファイバー引き込み作業には,電話回線と同じ配管や既存のエアコンダクトを使うケースが一般的です。
しかし,いずれの方法でも施工できない場合は,外壁に直径1cmほどの穴を開けることになります。
オーナーさんによっては「外壁へ傷をつけられるのは困る」と断られることもあるので,必ず事前に「外壁へ穴を開ける可能性がある」ことを伝えるようにしてください。
ちなみに問い合わせた段階で許可が得られなければ,開通工事を行うことはできません。
管理者の返答を無視して決行すると,後々大問題になるので絶対にやめてくださいね。
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【手順2】対象エリアのネット回線事業者を探す
開通工事が問題ないと分かれば,次はネット回線の事業者選びです。
地域によって契約できる回線が異なるので,下記条件を考慮しつつエリア内の光回線を検討しましょう。
- 光回線の種類
- 最大通信速度
- 契約年数
- 月額料金
- 初期費用・工事料金
- IPv6の有無・規格
- 携帯電話会社との割引キャンペーン
例えば,よく耳にする「フレッツ光」や「ドコモ光」「au光」などは,NTT回線を利用する光コラボレーション (通称: 光コラボ)モデルになります。
これまでにNTT東西が敷設してきた光ファイバー網を用いるので,全国広いエリアで契約できるのが特徴ですね。
光コラボ以外に地域密着型のケーブルテレビ・電力会社系の光回線サービスを使うという手もあります。
対象地域は限られているのでうまく合致すればの話ですが,光コラボと違って独自の通信網を張り巡らせているため,速度が安定しやすい印象です。
事前に用途や目的を明確にして選定すると,楽に絞り込みができますよ。
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【手順3】事業者に状況を説明して工事可否を確認する
最後は事業者側に工事可否を確認します。
契約予定の光回線が決まったら,直接サポートセンターへ問い合わせるようにしましょう。
大家さんや管理会社から条件が提示されている場合はあわせてその旨も伝えておくとスムーズです。
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施工業者によっては管理人立ち会いのもと実地調査を行うことがあるので,開通工事の流れ全体を理解しておくことは非常に大切ですよ。
【賃貸住宅でもOK】工事なしで使えるネット回線
皆さんはWiFiが使えるのを光回線だけだと思い込んでいませんか。
光回線が開通できなくても使えるネット回線サービスがあります。
- モバイルWiFi
- おうちWiFi
- WiMAX
順番にご紹介していきますね。
モバイルWiFi
携帯電話のLTE回線網を利用して通信を行うのがモバイルWiFi。
手軽に持ち運びできる小型ルーターが特徴的で,光回線のような有線接続は必要ありません。
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現在は多くの事業者が参入していますが,有名どころは下記のとおり。
- クラウドWiFi東京
- Air WiFi
- Nomad WiFi
- MUGEN WiFi
- どこよりもWiFi
クラウドWiFi東京やNomad WiFiは1ヶ月から使えるので,試用にもおすすめ。
利用料金はそれぞれ違うものの,100GBあたり4,000円前後が相場です。
注意点としては,通信速度が安定しにくいこととデータ容量が少ないこと。
1人暮らしなら十分ですが,複数人で共有するなら後述するWiMAXを検討するのがよいでしょう。
月100GBで最安級
おうちWiFi
おうちWiFiは持ち運びせずに自宅内に置いて使うホームルーター機器の総称。
ルーター本体をコンセントにつなぐだけでネットを使えるのが特徴です。
具体的には以下のようなサービスが挙げられます。
- SoftBank Air
- モバレコ Air
- docomo home 5G
料金面でも光回線より安く済ませられるため,賃貸住宅には最適でしょう。
ただ,一見最強のサービスに見えるおうちWiFiですが,メリットだけではありません。
下記が主なデメリットです。
- 通信速度が安定しない・遅い
- 速度制限にかかることがある
- 設置環境によっては受信電波が弱くなる
回線が混雑する時間帯には通信速度の低下が見込まれます。
また,短時間で大量のデータ通信量を消費した場合,一時的に速度制限の対象になりますよ。
とは言え,通常の範囲でSNSや動画再生,ウェブサイトの閲覧をする程度なら支障なく楽しめるので安心してください。
そんな据え置き型WiFiではモバレコAirがおすすめ。
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データ容量無制限
WiMAX
UQ mobileが提供するモバイルネットサービスがWiMAX。
モバイルWiFiやおうちWiFiと似ていますが,通信速度が決定的に異なります。
というのもWiMAXは利用者専用の回線網を整備しており,他のサービスとは異なる設備で運用しているんです。
つまり,常に最適化された通信網を利用するので,安定した通信速度が実現できるというわけですね。
以下にWiMAXの特徴を挙げました。
- WiMAXの通信速度は固定回線並みと言われるほど
- 通信量は実質無制限
- 速度制限がかかっても翌朝には解除される
- 最新ルーターが多い
- 電波が回り込みにくいので障害物に弱い
- UQ WiMAXより正規代理店で契約する方がお得
WiMAXでは持ち運べるモバイル型ルーターと速度・安定面で優れた据え置き型ルーターの2種類から選べます。
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【まとめ】マンションやアパートでも工事不要のネット回線を使える
本記事では「賃貸住宅で光回線工事ができない5つの理由【工事不要でネット使えます】」について書きました。
集合賃貸住宅ではいくつもの制限があるため,希望した光回線が契約できない場合があります。
でも,モバイルWiFiや据え置き型ルーターを契約すれば,工事なしでネット環境が整いますよ。
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今回は以上です。