毎日4時間ほどワイヤレスイヤホンのお世話になっているRYOです。
ワイヤレスイヤホンはコード類の煩わしさから解放される最高のアイテムですよね!
私は普段SONYのWF-1000XM3を使っているのですが,1万円以下の低価格イヤホンが優秀だと知って気になり始めていました。
そんな矢先に中国深センの有名メーカー「UGREEN」さんより,新発売のワイヤレスイヤホンをご提供いただけることになりましたので,実機で使い心地を試しました。
結論から言えば,機能的にも音質的にもまとまっていて使い勝手がよい製品でした。
ただ,根拠がないと納得できない方が大半ではないでしょうか。
そこで今回は「【UGREEN HiTune X5 レビュー】5千円台で気軽に使える安定性抜群の完全ワイヤレスイヤホン」について書きましたよ。
それではさっそく見ていきましょう。
目次
UGREEN HiTune X5|外観と付属品
▼UGREEN HiTune X5に同封されているのは以下のとおり。
- イヤホン本体
- イヤーピース
- USB充電ケーブル
- 取扱説明書
▼ケースのフタを開けると,イヤホンが向かい合うように収納されています。
開けると同時にイヤホンが起動し,ペアリングモードに入りますね。
▼イヤホン本体は独特な形をしていて,全体的に丸みを帯びています。
光沢感があってツルツルしているので,手で掴むときに滑りやすいと感じました。
▼イヤーピースにはサイズが4種類ある模様。
同じ大きさに見えますが,ほんの少しずつ違います。
下記画像では3種類ですが,もう1つはイヤホンについています。
▼外側は上部にLEDランプ兼マイク,中央にはコントロールエリアがあります。
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コントロールエリアを軽くタップすれば,音楽の再生を一時停止・スキップできます。
▼内側には左右を表す「L・R」の文字が見えます。
その下には充電するための接点2つとその間にマイクが確認できました。
マイクは内と外の2箇所に配置されているようですね。
▼ケースもイヤホン本体と同様に丸々としていてかわいい形です。
表面は光沢仕上げになっているので,指紋が目立ちやすいのが気になるかな。
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▼天面にはおなじみのメーカーロゴ「UGREEN」の文字が。
同社の他製品と同じく主張が控えめなので,普段使いしても気になりません。
▼写真では黒く見えますが,実際は青に近いグレーといった感じです。
とても落ち着いた色合いですよ。
▼側面にはバッテリー状況を示すステータスランプがあります。
3段階になっており,白いLEDが光るようになっています。
▼反対側の側面にはリセットボタン。
リセットボタンを軽く1回押すことで現在のバッテリー状況をLEDランプで表示してくれます。
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▼底面には充電コネクタが配置されています。
最近主流のType-C端子なので,汎用性が高くて便利。
▼給電状況を計測すると約2Wという結果に。
▼本体の重量は片耳だけで5g,両耳で10gでした。
▼ケースにイヤホン本体を収納した状態で計ると48gになりましたよ。
▼ケースの大きさは縦33mm,横61mm,高さ42mm。
▼手のひらに収まるコンパクトサイズですね。
▼イヤホンはスティックのりと比較してこれぐらい。
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UGREEN HiTune X5|製品仕様
UGREEN HiTune X5の公式スペックは下記のとおり。
メーカー | UGREEN |
製品名 | HiTune X5 |
ダイナミックドライバー | 10mm |
搭載チップ | Qualcomm QCC 3040 |
Bluetooth ver. | 5.2 |
Bluetooth プロファイル | HSP,HFP,AVRCP,A2DP |
Bluetooth コーデック | SBC,AAC,aptX |
充電規格 | USB Type-C (5V=320mA) |
連続使用時間 | 7時間 |
充電時間 | イヤホン: 1.5時間 |
ケース: 2時間 | |
急速充電: 10分間の充電で1時間使用可能 | |
防水性能 | IPX5 |
ノイズキャンセリング機能 | CVC8.0 |
最新のBluetooth5.2に対応しており,より省電力で長時間の再生を可能にしています。
また,エントリークラスのイヤホンでは珍しい高音質コーデックaptXに対応している点も見逃せません。
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UGREEN HiTune X5|使い心地と感想
実際に使ってみて分かったUGREEN HiTune X5の特徴は以下の6つ。
- 低音と中高音域のバランスがよい
- 片耳だけ装着して使える
- 7時間の連続使用と1.5時間の急速充電に対応
- 本体が軽くて疲れにくい
- アクティブノイズキャンセリングは非搭載
- 音の広がりが控えめ
順番にお伝えしていきますね。
低音と中高音域のバランスがよい
本製品は低音と中高音域がバランスよく構成されています。
細かく言えば「低音 : 中高音 = 6 : 4」ぐらいなのですが,低音が悪目立ちしないので聞きやすいですね。
中高音は若干シャカシャカ感が否めませんが,価格を考えると十分性能を発揮しています。
さすがに数万円する有名メーカーのイヤホンには劣りますが,手軽に使えるイヤホンをお探しの方は購入候補に入れてほしい1製品です。
片耳だけ装着して使える
UGREEN HiTune X5にはQualcomm社の「TrueWireless Mirroring」なる技術が搭載されています。
TrueWireless Mirroringは左右独立してBluetooth接続する機能で,片方のイヤホンだけでもペアリングを可能にしています。
そのため,一方のイヤホンをケースで充電しながら,もう片方のイヤホンで音楽を再生するといったことができるのです。
悩んでいる人
悩んでいる人
本製品があればこんなお悩みにもきっと応えられるはずです。
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7時間の連続使用と1.5時間の急速充電に対応
このイヤホンは最大7時間のロングバッテリーを実現しました。
通勤時間に使う場合,片道1時間だと仮定しても3日ほどは充電せずに使える計算になりますね。
▼私が実際に使用してみると以下のような結果になりました。
AACコーデックの場合 | 7時間12分 |
aptXコーデックの場合 | 6時間44分 |
また,10分間の充電で1時間使用できる急速充電にも対応。
忙しい朝やバッテリー切れに気づいた日でも短時間で使えるようになるのは嬉しいですね。
本体が軽くて疲れにくい
UGREEN HiTune X5はとにかく軽く,長時間にわたって装着していても疲れにくい印象です。
というのもイヤホン本体の重量が5gと超軽量であるため,イヤホンをつけている感覚すらないのです。
それでありながら頭を振っても落ちることはないですから驚きですよね。
ただし,AirPodsのように耳に引っかけるタイプなので,遮音性は一切ないと思ってください。
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アクティブノイズキャンセリングは非搭載
購入前に気をつけてほしいのがノイズキャンセリングの存在。
最近のイヤホンにはノイズキャンセリング機能を搭載する機種が多く見られます。
しかし,一般的なノイズキャンセリングは「アクティブノイズキャンセリング (ANC)」と呼ばれるもので,常時外音を軽減してくれる機能を指します。
しかし,ノイズキャンセリングには「Clear Voice Capture (CVC)」という音声通話時のみ利用できる技術もあり,本製品はCVCを搭載しています。
CVCも立派なノイズキャンセリング機能なのですが,アクティブノイズキャンセリング機能と間違われる事態が頻発しているので注意するようにしてください。
もう一度お伝えします。UGREEN HiTune X5はあくまでCVCであり,ANCではありませんよ。
音の広がりが控えめ
UGREEN HiTune X5は低価格帯のイヤホンである分,音の広がりがイマイチだと思います。
ピアノ演奏やオーケストラの作品を再生すると分かるのですが,音が堅苦しい感じに聞こえてしまい,臨場感があまりありません。
しかし逆に,J-POPやジャズなどの明るい楽曲だとフラットに聞こえるので,変にイコライザーをかけたような音にはならず,純粋な音楽を楽しめます。
特にボーカルの声は鮮明で音割れすることもないので,歌声を聞きたい楽曲にはおすすめですね。
UGREEN HiTune X5|同価格帯の他社製品と比較
最後は同価格帯 (4,000~6,000円)のワイヤレスイヤホンと比較をしてみましょう。
メーカー | UGREEN | SOUNDPEATS | Anker | EarFun |
製品名 | HiTune X5 | TrueAir2 | Soundcore Liberty Air 2 | Free Pro |
ダイナミックドライバー | 10mm | 14.2mm | 6mm | 6.1mm |
イヤホンの種類 | 開放型 | 開放型 | 密閉型 | 密閉型 |
Bluetooth ver. | 5.2 | 5.2 | 5.0 | 5.2 |
Bluetooth コーデック | SBC,AAC,aptX | SBC,aptX | SBC,AAC,aptX | SBC,AAC |
充電規格 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C ワイヤレス充電 |
USB Type-C ワイヤレス充電 |
連続使用時間 | 最大7時間 | 最大5時間 | 最大7時間 | 最大7時間 |
充電時間 | 最短1.5時間 | 最短1.5時間 | 最短1.5時間 | 最短1.5時間 |
ノイズキャンセリング | CVC8.0 | CVC8.0 | CVC8.0 | ANC |
片耳使用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
低遅延モード | 〇 | 〇 | X | 〇 |
アプリ連携 | X | X | 〇 | X |
防水性能 | IPX5 | IPX4 | IPX5 | IPX5 |
下記で順番にご説明しますね。
SOUNDPEATS TrueAir2
SOUNDPEATS TrueAir2の最大の魅力は14.2mmの巨大ダイナミックドライバーを搭載している点でしょう。
ダイナミックドライバーは大きいほど音に対する表現が豊かになりますが,その分イヤホンの小型化は難しくなります。
一方,バッテリー持ちに関してはUGREEN HiTune X5が有利です。
というのもイヤホン本体だけで最大7時間の連続使用が可能なのですが,SOUNDPEATS TrueAir2の場合はたったの5時間しか使えないのです。
また,UGREEN HiTune X5のように10分間の充電で約1時間使えるようになる急速充電機能も有していません。
その他,Bluetoothチップやコントロール機能,ノイズキャンセリングについては両機種とも同じ構成です。
Anker Soundcore Liberty Air 2
お手頃価格の完全ワイヤレスイヤホンとしては超有名なAnkerのSoundcoreシリーズ。
そんな中でもAnker Soundcore Liberty Air 2はアプリ上でイコライザーやイヤホン操作を変更できるのが特徴ですね。
ワイヤレス充電にも対応し,今の流行を取り入れていることが分かります。
ただ,価格面で言えばUGREEN HiTune X5が1,000円安くなっています。
そして,Anker Soundcore Liberty Air 2のように高度な機能は搭載していないものの,シンプルに音を楽しむだけならUGREEN HiTune X5が適していると言えます。
イコライザーで調整せずとも満足できる音を再現するのは決して簡単なことではないはずなので。
EarFun Free Pro
EarFun Free ProはUGREEN HiTune X5とほぼ同じ価格でありながら,アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているのがポイント。
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ただし,EarFun Free Proはユーザーの耳にイヤーピースの形状が合わないことが多いよう。UGREEN HiTune X5と違って耳に押し込むタイプなので,うまくフィットしないと使いづらいです。
その点UGREEN HiTune X5は耳にかけるだけなので,ほとんどの方が使い勝手に問題はないでしょう。
また,EarFun Free Proは6.1mmと小さなダイナミックドライバーであるのに対して,UGREEN HiTune X5は10mmの大きなドライバーを採用。
ダイナミックドライバーは大型になるほど音の表現幅が広がるので,わざわざ小さな方を選択する理由はありませんよ。
UGREEN HiTune X5|気軽に使えるエントリーモデルのイヤホン
今回は「【UGREEN HiTune X5 レビュー】5千円台で気軽に使える安定性抜群の完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
悩んでいる人
悩んでいる人
こんな方にぴったりの製品ではないでしょうか。
UGREEN HiTune X5は高音質コーデックのAACやaptXに対応しており,10mmダイナミックドライバーを搭載したエントリーモデルながら優れたスペックの完全ワイヤレスイヤホンです。
個人的にはアクティブノイズキャンセリングがほしいところですが,価格を考えれば納得ですね。
必要十分なベーシック機能がまるっと搭載されているUGREEN HiTune X5をぜひご検討いただければ幸いです。
今回は以上です。