格安SIMで容量無制限は楽天モバイルしかない理由を解説する

格安SIMは文字通り,格安価格で提供されていますが,通信容量が少ないと感じる方もおられるのではないでしょうか。

格安SIMでは,通信容量が少ないプランを豊富に用意しており,大容量の通信を行うことはあまり想定されていません。

そのため,容量が大きいプランも販売されていますが,コスパは悪く,決してお得とはいえません。

しかし,この常識を覆したのが楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」プランなのです。

今回は,楽天モバイルが本当に上限なく容量無制限で利用できるのか,注意点を踏まえながらお伝えします。

Rakuten UN-LIMITとは

「Rakuten UN-LIMIT」は,楽天モバイルで展開されている料金プランで,この1種類のみになっています。

楽天モバイルは2018年からサービスをスタートした比較的新しい事業者で,開始当初は他社と同じようなあまり目立たない料金設定になっていました。

しかし,2020年に料金プランを一新し,これまでのプランを廃止するとともに,「Rakuten UN-LIMIT」プラン1本に絞ることを決めました。

サービス開始からわずか2ヶ月という早さで契約申込数が100万回線を突破し,多くの方が興味を持つようなサービスになったのです。

また,2020年09月には5G回線への対応も発表し,人気急上昇中の格安SIMプロバイダーとなっています。

Rakuten UN-LIMITを使うメリット

楽天モバイルはとんでもない急成長を遂げましたが,Rakuten UN-LIMITにはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは,8つに分けてご説明します。

楽天回線エリアで通信容量無制限

楽天モバイルは楽天回線エリアで利用する場合に,通信容量の上限がありません。

また,3日間で10GBのような制限も設けられていないため,実質無制限ではなく,本当の無制限なのです。

楽天回線エリアは楽天モバイルが独自に整備した場所を指し,楽天回線エリア外はパートナー回線エリアと呼ばれています。

パートナー回線エリアはau 4G LTEを利用しており,抜群の接続環境が整っています。

Rakuten Linkの利用で電話かけ放題

楽天モバイルでは,Rakuten Linkという通話アプリが提供されています。

Rakuten Linkは契約者であれば全員利用でき,オプション料金も発生しません。

加えて,国内通話やSMS,グループチャットなどの機能を無料で使えるため,通話料を大幅に削減することができます。

そして,アメリカやカナダ,イギリスといった一部の国でも使用可能で,大変便利です。

パートナー回線エリアでも5GB/月もらえる

先程お伝えしたように,楽天独自の回線エリアに該当しない場所ではau 4G LTE回線が利用できる「パートナー回線エリア」に切り替わります。

パートナー回線エリアでは毎月5GBの通信容量が割り当てられており,5GBを超過すると通信制限が適用されます。

しかし,制限時の最大通信速度は1Mbpsで,ウェブサイトの閲覧や音楽配信サービスの利用,YouTubeの標準画質での視聴程度なら問題なく行えます。

現時点でパートナー回線エリアの場合でも,数年後に楽天回線エリア内になることも十分考えられますので,今から楽天モバイルを契約しておいても損することはありません。

eSIMが使える

楽天モバイルでは,物理SIM以外にeSIMという仮想SIMカードを発行できます。

eSIMは対応スマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMカードを指し,契約後にネットワークを通じてSIMカードに情報が書き込まれるため,物理SIMカードの送付を待ったり,差し替えたりする必要がなくなります。

また,紛失や破損などでSIMカードが使用できなくなる心配もなく,プロバイダーの乗り換えもスムーズに行えることから,今注目されているSIMカード技術なのです。

楽天モバイルではeSIMサービスの提供とともに,eSIM対応スマートフォンの販売も行っており,eSIMサービスの販促に積極的です。

口座振替に対応

契約する際はクレジットカードか口座振替のどちらで決済するかを選択できます。

プロバイダーによっては口座振替決済が利用できない場合もあり,対応が分かれています。

ただ,口座振替を選択すると,本人確認書類の提出が必要になるため,利用開始までに時間がかかることがあります。

要因は本人確認書類の確認が機械では行えず,人間が行わなければならないためで,クレジットカード決済よりも数日から1週間ほど余分に時間がかかります。

手数料が0

楽天モバイルでは,ZERO宣言なるプログラムを発表しており,その中に手数料がかからないという特徴も含まれています。

具体的には,契約時の事務手数料や解約違約金,SIM交換手数料や再発行手数料,MNP転出手数料が対象で,これらはすべて無料で行えるようになっています。

今まで手続きを行う際に余分な支出があったと思いますので,一切費用がかからなくなるのは魅力的です。

特にMNP転出は利用者が多いので,ますます使いやすくなりますよね。

契約期間に縛りなし

楽天モバイルではこのようにたくさんの特典が用意されているにも関わらず,最低利用期間が設定されていません。

最低利用期間とは契約期間のことで,期間内に解約すると違約金が発生してしまうのです。

楽天モバイルでは契約期間までもZERO宣言を行い,利用者がより気軽に使えるようにする狙いがあると考えられます。

これまで,長い間契約期間を定める事業者が多かったですが,楽天モバイルを筆頭にこれから他のプロバイダーでも契約期間の撤廃が行われるとより良いですね。

5Gにいち早く対応

近年,5Gによる通信が期待されていて,大手キャリアでも今後数年で全国に5G回線を整備する見込みです。

そんな中,楽天モバイルも負けじと早くも5G対応エリアを展開しつつあります。

現状では既に提供されている地域はあるものの,まだほとんどの場所で利用することはできませんが,これから整備が進めば,一気に接続範囲が広がると思います。

そして,5G回線を利用するのに追加の利用料や手数料を支払う必要がなく,今まで通りの利用料金だけで5G回線が使える点も高評価です。

Rakuten UN-LIMITのデメリット

ここまで,Rakuten UN-LIMITのメリットを紹介してきました。

メリットだけを見るとすごく魅力的なのですが,契約前に知っておくべきポイントもあります。

楽天回線エリアが狭い

楽天回線エリアは主要都市を中心に整備が進んでいますが,現時点で利用できない場所も少なくありません。

とは言っても,利用できない場所はパートナー回線エリアに割り当てられているため,まったくインターネットが利用できないことはないのですが…

楽天回線エリアは現在も整備中で,利用範囲も広くなっています。

将来は大手キャリアのように,全国どこでも利用できるようになると思われますが,今すぐにすべての場所で楽天回線エリアが利用できるわけではありませんので注意してください。

パートナー回線エリアでは通信量に制限がある

楽天モバイルは楽天回線エリアとパートナー回線エリアの2種類があり,楽天回線エリアでは通信容量が無制限で,どれだけ利用しても制限されることはありません。

しかし,パートナー回線エリアには1ヶ月に5GBまでという制限が設けられており,5GB以上使うと速度制限の対象になります。

制限は月末まで続き,翌月にならないと解除されませんので,パートナー回線エリアをメインに利用する方はご注意ください。

なお,パートナー回線エリアで5GB以上を使用しても,楽天回線エリアに入れば容量無制限で利用できますので,その点は誤解なさらないようにしてくださいね。

容量無制限ならRakuten UN-LIMITがおすすめ!

今回は,Rakuten UN-LIMITをおすすめする理由をお伝えしてきました。

他のプロバイダーでも容量制限がないプランを販売していますが,通信速度に制限を設けているものがほとんどです。

UQ mobileの無制限プランでは最大通信速度が500Kbpsに抑えられていて,毎日は利用できたものではありません。

楽天モバイルであれば,パートナー回線エリアで制限を受けても2倍の速さの1Mbpsで利用できますのでおすすめです。

楽天モバイルの契約をご検討いただいている皆様は,契約前にデメリットもご理解していただいた上で申し込むようにしてくださいね。

最後に,当記事が皆様のお役に立ちましたら,SNSでシェアしていただけると助かります。