格安SIMは利用料金が安い反面,通信速度が安定しないという欠点も持っています。
そんな格安SIMを使っていると,突然インターネットに接続できなくなった経験はないでしょうか。
インターネットに接続できなる原因が格安SIM側にあることは少ないのですが,それでも格安SIMが原因なのではと思ってしまいますよね。
そこで今回は,格安SIMでインターネットに接続できない原因と対処法についてお伝えします。
目次
「インターネットに繋がらない」の意味
スマートフォンがインターネットに接続できなくなることは時々ありますが,原因はいろいろあります。
ここでは,「インターネットに接続できない」場合の意味について区別してご説明します。
圏外表示になる
スマートフォンが電波を掴まなくなり,圏外表示になってしまった場合はインターネットに接続できません。
圏外表示でもWi-Fi接続があればインターネットを利用できますが,他に利用できるネットワークがなければ,原因を調べることも現状を改善することも難しいと思います。
あくまで確認ですが,サービス提供エリア範囲外では圏外表示なりますので注意してください。
ただ,全国のほとんどで利用できるため,サービスエリア範囲外によって圏外となってしまうケースは少ないと思います。
アンテナピクトは表示されているがインターネットが使えない
この場合は圏外表示とは異なり,スマートフォンでアンテナマークが表示されているにも関わらず,インターネットに接続できません。
もし,特定のアプリだけがインターネットに接続できない場合はアプリ側に問題がある可能性が高いです。
アプリの運営サイトでアクセス障害が発生していないか確認するようにしてください。
一応接続はできるが,通信速度が遅い
読み込み速度が遅い場合は,速度制限に引っかかっている可能性が高いです。
連続した数日間で大量のデータ通信を行ったり,月間通信容量をオーバーしたりすると,自動的に速度制限の対象となります。
月間通信容量を超えている場合は,追加の通信容量を購入するか,来月まで待つことで解決します。
万が一,大量の通信を行っていないのに通信制限に引っかかっていると思われる場合は,一度プロバイダーのウェブサイトからマイページにアクセスして,今月の通信量がどれくらいなのか確認してみましょう。
もし,月間通信容量を使い切っていない場合は,数日待ってからそれでも解決しなければプロバイダーのサポートセンターへ連絡して相談することをおすすめします。
プロバイダー側で通信速度を制限していれば,何かしらの返答が得られるはずです。
格安SIMでネットに接続できない場合の原因と対処法
格安SIMでインターネットに接続できないのには,いくつかの原因が存在します。
原因によって対処方法も異なりますので,お困りの際は参考にしてみてくださいね。
通信障害
格安SIMには,au,docomo,Softbankの3種類の回線が利用できるプランがあります。
これらのau,docomo,Softbankのいずれかで通信障害が発生している場合は,当該プランでも通信できなくなります。
自分が利用しているプランがどの回線を使用しているのか知っておくことで,通信障害の際もすぐに情報を手に入れられます。
他にも,格安SIMを提供している事業者側で通信障害が発生する場合があります。
このような場合には,自分が契約しているプロバイダーのホームページを確認しましょう。
通信障害の場合は,遅くても30分後ぐらいにはお知らせが掲載されるはずです。
もし,通信できなくなってから1時間を経過してもホームページに何の情報も掲載されなければ,通信障害ではなく自分側の問題となります。
一時的な端末の不具合
格安SIMで利用できる端末はiOSやAndroidなど様々ですが,これらの端末もコンピュータのような作りになっています。
そのため,長時間電源をつけっぱなしにしていてシャットダウンを行っていないと,突然不具合を起こすことがあります。
スマートフォンの調子がおかしいなと感じたら,一旦再起動して不具合が改善されるか確かめてください。
なお,スマートフォン自体がフリーズしてしまい,電源を切ることができなくなってしまった場合は,電源ボタンを10秒ほど長押しすることで強制再起動できる端末が多いですので試してみてください。
SIMカードの故障
SIMカードが故障すると,受信する電波の復号化ができなくなってしまい,インターネットに接続できなくなります。
SIMカードには,利用者IDや飛んでいる電波を復号化するための情報が書き込まれています。
SIMカードは頻繁に抜き差しを行わないため,物理的に破損することは少ないと思いますが,一時的な接触不良になったり,端末を落とした際に定位置からズレてしまったりすると,SIMカード情報が読み取れなくなってしまいます。
一旦電源を切った後にSIMトレイを開けて,SIMカードに異常がないか確認してください。
万が一,SIMカードが折れていたり欠けていたりする場合は,そのまま使わず再発行手続きを行うようにしてください。
端末の故障
先程もお伝えしましたが,スマートフォンは小型のコンピュータです。
物理的な破損箇所が見当たらなくても,端末内部の部品が変形したり壊れたりしている場合があります。
強い静電気を帯びたり,衝撃が加わったりすると簡単に壊れる可能性がありますので注意してください。
また,端末を水中に落としてしまった場合は,そのまま電源を入れず,新端末に切り替えるようにしてください。
(防塵防滴加工済みのスマートフォンはこの限りではありません。)
APN設定の見直し
格安SIMでは,利用開始時にAPN設定を行わなければ,インターネットへ接続できないことがほとんどです。
格安SIM契約後にSIMカードを端末に挿入してもインターネットに繋がらない場合は,各プロバイダーのホームページを参照してAPN設定を行うようにしてください。
なお,APN設定はインターネットを利用するための設定であり,APN設定をしなくても電話はかけたり,受けたりすることができます。
音声通話が利用できる = 設定が完了しているということではありませんので,お気をつけください。
Free Wi-Fiへ自動接続している
スマートフォンでは,一度接続したWi-Fiに再接続する仕組みが備わっています。
そのため,接続したつもりがなくても,過去に利用したWi-Fiに自動的に接続されている可能性があります。
Wi-Fi接続時は画面上部に扇型マークが表示されますので,確認してみてください。
もし,表示されていればWi-Fi設定でOFFにした上で,正常に接続できるか確認してください。
Free Wi-Fiの他にも自宅のWi-Fiに自動接続するケースもあります。
自宅のWi-Fiに接続していてインターネットが繋がらない場合は,スマートフォン側の問題ではなく,自宅のONUまたは無線LANアクセスポイントに原因がありますので,自宅のネットワーク設備に不具合がないか確認してください。
VPNサービスを利用している
VPNを利用している場合も,サービスが自動起動している場合があります。
格安SIMの回線が速くても,低速なVPNサービスを利用していると読み込みが終わらないことがあります。
VPN接続時は,一旦VPNを切断して正常に使用できるか試してください。
他にも,VPNサービスを利用するとIPアドレスが変更される場合があり,そのIPアドレスがブラックリスト入りしている可能性があります。
ブラックリストに登録されたIPアドレスで通信を行おうとすると,特定のサイトやサービスでログインできなかったり,画面が表示されなかったりする現象が発生します。
また,VPN接続によりアクセス元を偽装していると,サイトへのアクセスをブロックされる可能性があります。
VPNは利用者の通信を傍受する危険性もありますので,本当に利用する必要があるサービスなのか見直すようにしましょう。
自分で解決が難しければサポートを利用しよう
今回は,格安SIMでインターネットに接続できない場合の原因と対処法をお伝えしました。
原因は他にもたくさんありますので,上記の対処法では改善しない場合もあります。
ご自身で試してみても解決しない場合や,機械の操作が苦手な方は,各プロバイダーのサポートセンターへ連絡してください。
サポートセンターでは常に最新情報を扱っていますので,現在の障害情報や相性が悪いスマートフォンの情報などを教えてもらうことができます。
もしかすると,自分で解決できなくても電話したら一発で原因が分かるかもしれませんので,遠慮せずに利用するようにしてくださいね。
最後に,当記事がお困りの皆様のお役に立てれば幸いです。